【晴耕雨読(せいこううどく)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

晴耕雨読(せいこううどく)

「晴耕雨読」も人気が高い四字熟語ですよね? 店名や商品名、そしてブログや記事のタイトルなど実に幅広く使用されています。呑気や穏やかに暮らすという意味が、現代のストレス社会からの脱却や憧れとして人々に特別な何かを与えているようです。確かに早期リタイアして、避暑地などでのんびりこんな生活を送れたら、それは幸せな人生ですよね。それでは、「晴耕雨読」の解説となります。

晴耕雨読の意味

「晴耕雨読」の意味は以下の通りです。
・心穏やかに毎日を暮らす。悠々自適な生活。
・晴れた日は田畑を耕し雨の日は読書をするという、憧れのような快適な生活。
・田畑を耕し読書に明け暮れる、俗世間とは距離を置いた静かな生活や暮らしぶり。
「晴耕雨読」は基本としては上記の通りですが、さらに現代らしい解釈を加えるなら、所謂サラリーマンや公務員的な早朝に出勤して夜になって帰ってくるという暮らしとは、真逆な生き方となります。もちろん、週末だけ郊外でこの様な暮らしをする都会人もいるでしょうが、一般的なあくせくした毎日とはまったく違う生活なので、お金や仕事を気にしない優雅で高貴な暮らしとも言い換えられます。ですから、畑や読書とは飽く迄も喩えであり、お金や仕事に家族などの問題で気苦労しない日々が「晴耕雨読」となります。

晴耕雨読の由来・出典

「晴耕雨読」の由来は正確には不明です。中国発祥であると推測できますが、その詳細が分かりません。また、昭和を代表する中国文学者・塩谷温(塩谷節山)の漢詩という説もありますが、これも正しくは、塩谷温が紹介した中国の漢詩ではないかと思われます。

晴耕雨読の類義語・同義語

「晴耕雨読」の類義語には、「安居楽業」「暖衣飽食」などが挙げられます。

晴耕雨読の使い方・例文

例文1.叔父夫婦は早期退職をして、東京の喧騒から離れて軽井沢で誰もが羨む晴耕雨読な毎日を送り、時折SNSで近況を報告してくる。
例文2.将来は晴耕雨読な生活を手に入れようと、今は必死に貯金三昧で倹約な日々を過ごしている。
例文3.雨の日に、お気に入りの喫茶店で本を読むのが、極貧な私にとって精一杯の晴耕雨読な過ごし方だ。
例文4.こんな狭い四畳半の風呂無しアパート生活も、悠々自適という一点だけは晴耕雨読と言えなくもない。
例文5.晴耕雨読な暮らしの前に、まずは寂しさを紛らわすパートナー探しが急務で結婚相談所に通い始めた。
実際に悠々自適な生活を送っていたり、そんな生活に憧れているといった例文となります。

晴耕雨読の会話例

男性
ちょっと、聞いたよ。東京を離れるんだって。
女性
はい。コロナでリモートワークになったので、それなら物価が安く長閑な田舎が良いという決断になりました。
男性
そっか。夢の晴耕雨読な生活を手に入れたって事だよね。おめでとう。
女性
でも、リモートで働くのは一緒ですから、晴耕雨読に半分ぐらい足を踏み入れた生活という感じですかね。

同僚女性が、コロナによるリモートワークで田舎に暮らすという会話です。

晴耕雨読の豆知識

「晴耕雨読」は悠々自適な生活ですが、実際にはどのような生活かなかなか想像が付かないものです。「のんびり静かに過ごす」「俗世間から離れてのんびり暮らす」という意味なので、贅沢や豪遊はできないがある程度の快適な暮らしという事でしょうか。しかし、現代人ではそんな生活こそ夢のような暮らしなので、やはり上級国民のような選ばれし者だけの特別感が溢れています。ですから、仮に働いても一般的な苦労や悩みがないなら、「悠々自適」であり「晴耕雨読」な暮らしぶりとしても大概では問題ないでしょう。

晴耕雨読の難易度

「晴耕雨読」は漢字検定6級から10級相当の文字組み合わせで、”耕”は6級で小学校高学年レベル、”晴”と”読”は9級で小学校低学年レベル、”雨”は10級で同じく小学校低学年レベルの四字熟語となります。

晴耕雨読のまとめ

「晴耕雨読」は、晴れの日は田畑を耕し雨の日は読書を楽しむという、悠々自適な生活という意味の四字熟語です。所謂、憧れの生活に対して用いられる表現であり、良くある例としては「定年退職で地方に越して晴耕雨読な毎日を送る」といった感じになります。

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