【風花雪月(ふうかせつげつ)】の意味と例文と使い方

風花雪月(ふうかせつげつ)

「風花雪月」と聞くと、有名なゲームソフトを思い出す人も多いのではありませんか? 今回はゲームではなく「美しい自然の景色」についての「風花雪月」となります。日本ならではの四季を表現した四字熟語として、必ず覚えておくべき一つだと個人的には思っています。それでは、詳しい解説となります。

風花雪月の意味

「風花雪月」の意味は以下の通りです。
・美しい自然。四季における美しい自然の風景。
・美しい景色を見ながら、詩や歌をつくる風流な様子やそんな優雅な暮らし。
・春の花、夏の風(嵐)、秋の月、冬の雪から、四季の風情を表現。
・「雪月風花」も同義となる。
日本ならではの四季の風景を感じさせる四字熟語が「風花雪月」です。反対にした「雪月風花」も同じ意味です。要するに、春になれば花を咲き始め、夏は台風で風が強く、秋には満月が美しく、冬は雪が降るとして、それぞれを四季ならではの自然の風景としています。そこから一年間の様々な季節を表現する言葉としてだけでなく、詩や歌づくりにおける風情や暮らしとしての喩えともなります。

風花雪月の由来・出典

「風花雪月」の由来は、残念ながら判明しておりません。文献としては、”風花”は江戸時代前期の俳諧撰集「犬子集」(1633年)、”雪月”は平安時代の陰陽師・安倍晴明の「ほきない伝」に文言が残されています。

風花雪月の類義語・同義語

「風花雪月」の類義語には、「花鳥風月」「風流韻事」などが挙げられます。

風花雪月の使い方・例文

例文1.自宅の大型液晶テレビで、日本各地の美しい自然を眺めるだけで風花雪月を感じて、旅行に行かなくても満足してしまうので、とても安上がりな趣味だ。
例文2.雪景色にそびえ立つ東京タワーとスカイツリーを眺めるのも、近代的な風花雪月ではないかと思ってしまう。
例文3.露天風呂に浸かりながら日本酒で一杯。見上げる空には大きな満月があり、日本人で良かったと風花雪月をしみじみ感じられた。
例文4.近所の公園や川沿いの歩道を歩くと、一年の季節変化を風花雪月として実感できる。
例文5.紅葉巡りのバスツアーに参加したら、風花雪月を楽しみにしている人ばかりで大変楽しかった。
風化雪月を使った例文となります。

風花雪月の会話例

男性
今週の花火大会楽しみだね。
女性
本当だね。でも夏は花火、秋は紅葉、冬はスキーや温泉と遊んでばかりだね。
男性
それでいいの。一年の季節毎の楽しみを感じないと、張り合いがないでしょう。仕事をして、その分で遊びもしっかりやる。
女性
確かに風花雪月を感じないと、日本に居る意味がないね。メリハリが大事という事ですね。

働くことと同じくらい遊ぶことも大事だと話している会話例です。

風花雪月の豆知識

「風花雪月」の様に”花”や”月”が使われる四字熟語には、「一竿風月」「花鳥風月」「風月無辺」などがあります。これらは「風花雪月」と同じように、季節の美しい自然や自然生活を意味しています。”雪”を使った場合は、「団雪之扇」「対牀風雪」「雪泥鴻爪」などがありますが、冬の自然現象としての雪というよりも、喩えとして用いられる場合が多いです。

風花雪月の難易度

「風花雪月」は漢字検定9級から10級相当の文字組み合わせで、小学校低学年レベルの四字熟語となります。

風花雪月のまとめ

「風花雪月」は、美しい自然を意味する四字熟語で、日本ならではの四季の移り変わりや風景、また詩や歌づくりの風流や優雅な生活を物語っています。同じような言葉では「花鳥風月」が有名ですが、季節や四季を強調したいなら「風花雪月」を用いる方が望ましいと思われます。

風花雪月における美しい自然の風景
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