【跂行喙息(きこうかいそく)】の意味と例文と使い方

跂行喙息(きこうかいそく)

「跂行喙息」は相当難易度が高い四字熟語です。理解している人も一定数はいるでしょうが、大半は知らないはずですし、また知っていても使う機会は殆どないと思います。身も蓋もない言い方をするなら、覚えても有意義とは言えませんが、それでも知識や教養の一つとして頭の片隅に入れてみてはどうでしょうか。それでは「跂行喙息」の解説となります。

跂行喙息の意味

「跂行喙息」の意味は以下の通りです。
・動物や生物全般。動物の中でも、特に昆虫や鳥の事。
・足で歩き口で息するから生物や動物全般だが、特に虫や鳥類を指す。
”跂”は「虫の様に足が何本もある」、”喙”は「くちばし」、”跂行”は「爪先立ちで歩く」「虫が這って歩く」、”喙息”は「口で息をする」から、動物や生き物全般を指していますが、特に昆虫や鳥などを形容する際に用いられるのが一般的です。また、昆虫や鳥をメインとして他の動物などを表現したり、生き物の命を大事にするといった際などに使われます。

跂行喙息の由来・出典

「跂行喙息」の由来は、中国後漢の歴史書「漢書」の「公孫弘伝」となります。

跂行喙息の類義語・同義語

「跂行喙息」の類義語には、「一切衆生」「一切有情」などが挙げられます。

跂行喙息の使い方・例文

例文1.喉がカラカラで水を飲もうとした時、跂行喙息、人間だけでなく鳥なども水がないと生きてゆけないと改めて実感した。
例文2.跂行喙息、不燃ゴミやプラスチックを減らす事が生物環境を守る事に繋がる。
例文3.跂行喙息、身近な自然環境を大事にすると、地球全体を守る事に繋がる。
例文4.ドキュメンタリー番組を観ていて、自然の美しさを再確認した。跂行喙息、地球は人間も含めた生き物全てのものだ。
例文5.仕事に疲れると田舎に出掛けて、跂行喙息や植物といった自然をたっぷり吸収するのがストレス発散で明日への力となる。
「跂行喙息」を動物や生物といった意味、また生物などを述べる際の文頭とした例文となります。

跂行喙息の会話例

男性
今度の連休、どこに行くか決めた?
女性
私は田舎に帰ります。久しぶりに両親の顔を見たいし。先輩は?
男性
俺は家族サービスで、子供を遊園地かどこかに連れていくぐらいかなー。
女性
いいじゃないですか。私は大自然ばかりで何もない田舎で、跂行喙息の賑やかな音を聞きながら昼寝をしてきます。

職場同僚男女が、次の連休にどこに行くのか会話を繰り広げています。

跂行喙息の豆知識

犬や牛など動物に関する四字熟語は多いですが、一方で「跂行喙息」など昆虫に関するものは少ないです。「跂行喙息」は虫だけでなく鳥や生物全般ですが、虫に限定すると「夏虫疑氷」「帰巣本能」「蟄居屏息」「彫虫篆刻」などがあり、主に喩えとして用いられます。意外なところでは、有名な「帰巣本能」が虫にも当て嵌まるところのは、知られていないのではないでしょうか。

跂行喙息の難易度

「跂行喙息」は漢字検定1級から9級相当の文字組み合わせで、”跂”と”喙”は1級で大学一般レベル、残り二文字は8級と9級で小学校中学年や低学年で学ぶ四字熟語となります。

跂行喙息のまとめ

「跂行喙息」は、動物や生き物の事ですが、特に昆虫や鳥類を指しています。”跂行”は虫が這って歩く、”喙息”は動物や生き物となるので、そこからこの様な意味になりました。使い道が少ない言葉ですが、多くの動物や昆虫を形容したりその関連として大自然などを守る際に用いられます。

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