【異国情緒(いこくじょうちょ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

異国情緒(いこくじょうちょ)

海外旅行が好きな人達は、空港に降り立った瞬間や観光名所を訪れる度に「異国情緒」を感じるのではないでしょうか。また、国内でも外国人が多いバーや旅行客が多いホテルなどでも、同じように感じるものです。日本とは違う雰囲気なので、そこが何とも言いようがない良さや楽しさなのでしょう。では、「異国情緒」について解説となります。

異国情緒の意味

「異国情緒」の意味は以下の通りです。
・外国の風物や雰囲気。外国らしい雰囲気や趣。エキゾチシズム。
・自国(日本)とは異なる外国が作り出す雰囲気めいたもの。
・「異国情調」と同義。
「異国情緒」とは、旅行などで外国を訪れると感じる、一種独特の雰囲気や趣といった所です。その国に呑まれたとも思えますが、日本なら同じアジア圏よりもまったく別文化の南米や中東といった遠い国ほど感じやすいです。例えばホテルでも、異文化ならではの建物や家具が使われ、そのデザインなどからも日本では到底感じられないものです。これらが風物や雰囲気として、「異国情緒」を与えてくれます。一方、日本でも外国の様な雰囲気を漂わす場所は多々あり、ヨーロッパの都市を再現したテーマパークやキリスト教の教会、それから外国人が集まるバーなども「異国情緒」があります。また、使用例としては「異国情緒を感じる」や「異国情緒を味わう」というパターンが多いです。

異国情緒の由来・出典

「異国情緒」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、小説家・安岡章太郎の「月は東に」(1970年)に文言が残されています。

異国情緒の類義語・同義語

「異国情緒」の類義語は、「異国情調」となります。四字熟語以外では、「異国風」「異国的」などが挙げられます。

異国情緒の使い方・例文

例文1.近所に新しくオープンした飲食店は、外見とは打って変わって店内は完全なるハワイアン一色で統一され異国情緒を感じられる。
例文2.失恋したので、異国情緒を味わってすっきり忘れようと、海外旅行に出掛ける決心をした。
例文3.外国の文化や音楽は好きだが、食事や飛行機は苦手なので、専ら異国情緒を楽しむのはYouTubeだけで満足している。
例文4.妻が外国人なので、普段の食事や会話から異国情緒を楽しめて幸せ者だ。
例文5.外国人は日本に来て、東京や京都を訪れ、居酒屋や寿司屋で食事をして異国情緒を味わうのだろう。
外国文化、旅行、食事などに「異国情緒」を取り入れた例文となります。

異国情緒の会話例

男性
今度はゆっくり、どこか旅行に行きたいね。
女性
本当に行きたい! 暫く行っていないから、ストレスが溜まっている。
男性
やっぱり海外かなー。異国情緒を味わいたいし。
女性
うん、絶対海外。私はインドがいいなー。異国情緒という点でも最高でしょう。

恋人同士が日頃のストレスから、海外旅行に行くという話で盛り上がっています。

異国情緒の豆知識

「異国情緒」の”異国”は「外国」「他の国」「異郷」、”情緒”は「感情を起こさせる特殊な雰囲気」「様々な微妙な感情」「恐怖、驚き、怒り、悲しみ、喜びといった感情」といった意味です。”情緒”を使った例として、「下町情緒」や「情緒ある作品」といった使い方がされ、それが「異国情緒」となると前記した様な意味合いになります。また、日本は東洋なので、異国を味わいたいなら西洋に出掛けるのが手っ取り早いですが、西洋と東洋の文化が合わさったと呼ばれるトルコなどは人気が高く、注目の観光地です。

異国情緒の難易度

「異国情緒」は漢字検定準2級から9級相当の文字組み合わせで、”緒”は準2級で高校レベル、”異”と”情”は5級と6級で小学校高学年レベル、”国”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

異国情緒のまとめ

「異国情緒」は、外国の雰囲気や趣という意味で、他にも最近はエキゾチシズムという言葉として旅行雑誌やネット記事に登場しています。要するに、日本では感じられないその国ならではの雰囲気めいたもので、逆に日本にやってくる外国人旅行客も日本の和風文化をその様に感じるのでしょう。

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