【清風明月(せいふうめいげつ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

清風明月(せいふうめいげつ)

「清風明月」とは「気持ち良い風と明るい月から、秋の夜は趣がある事と風雅な遊びの喩え」です。秋は一年で最も過ごしやすい季節とされ、だから読書の秋や食欲の秋と形容されてきました。そんな特別な季節である秋は趣があるとする四字熟語が「清風明月」です。

清風明月の意味

「清風明月」の意味は以下の通りです。
 ・清らかで気持ち良い風と明るく澄んだ月の様子。
 ・気持ち良い風と美しい月から、秋の夜長は趣があるという事や風雅な遊びの事。
”清風”は「爽やかな風」「清らかな風」、”明月”は「明るく澄み切った月」で、趣がある秋の夜の特別さを称えた言葉が「清風明月」です。秋の夜は気持ちが良い風が吹き、空を見上げると美しい月が出迎えている事から、秋の夜は格別であり風雅な自然や遊びを満喫できると古代中国の故事では語っています。

清風明月の由来・出典

「清風明月」の由来は中国宋時代の政治家・蘇軾の書物「前赤壁賦」となります。

清風明月の類義語・同義語

「清風明月」の類義語には、「清風朗月」「落花啼鳥」などが挙げられます。

清風明月の使い方・例文

例文1.受験勉強でイライラしていたが、窓を開けて空気を入れ換え清風明月を感じたら心が落ち着いた。
例文2.前科者は清風明月な時期になると警察から不当逮捕されるのではと、心がざわつくそうだ。
例文3.うんざりする真夏が終わり清風明月な秋がやって来るのが本当に待ち遠しい。
例文4.夜中に寝れないと清風明月を感じたくて散歩をするが、ニット帽を深くかぶりマスクをしているので他人が見たら絶対に空き巣だと思うだろう。
例文5.ほろ酔い気分になって清風明月を全身で受け止めながら散歩をすると、政治家がカルト応援部隊だろうと医者がコロナ医療費で儲けようと物価が上がろうと全ては幻想めいたどこかの世界で勝手に起こっていると気にしない事にする。
「清風明月」を使った例文となります。

清風明月の会話例

男性
ずっと雨が続いていたけど、やっと今日は晴れたね。
女性
そんな日に限って仕事だものね。ああ、家に帰って洗濯や布団を干したい。
男性
久しぶりの晴天だものね。俺は清風明月を感じたくて、ガード下の立ち飲み屋に行きたいな。
女性
秋って天気が良いと、何をするにも一番良い季節よね。

職場の同僚による休憩時間の会話です。天気が良いので主婦である女性は家事をしたくて、男性の方は夜風を感じながらお酒が飲みたいという内容です。

清風明月の豆知識

「清風明月」から”趣”に関する四字熟語は、人の言動や詩には深い趣や含蓄がある「意味深長」、音楽や詩文には技量が同じでも味わいや趣はまちまちである「同工異曲」、長い年月を経た古びたもののは趣がある「古色蒼然」などがあります。

清風明月の難易度

「清風明月」は漢字検定7級から10級相当の文字組み合わせで、”清”は7級で小学校中学年レベル、”風”と”明”は9級、”月”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

清風明月のまとめ

「清風明月」は秋の夜は趣があるという事です。風や月の様子から気持ち良さを感じ、秋の夜は格別であると実感する様を表しています。また、風雅な遊びの喩えにもなります。

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