【桃三李四(とうさんりし)】の意味と例文と使い方

桃三李四(とうさんりし)

「桃三李四」とは「桃とスモモが実るには3~4年もかかるので、物事を成し遂げるには時間が必要という教え」です。思わず納得をする言葉ですが、大きな目標を達成するにはどうしても時間が掛かってしまうのです。ですから、逆に言うならあまり焦らないや、時間が解決するとも受け取れますが、果実ですらこれだけ時間が掛かるのですから、人間は必死に努力をするしかありませんね。それでは解説に入らせて頂きます。

桃三李四の意味

「桃三李四」の意味は以下の通りです。
・桃の木は三年、スモモ(李)は四年かかって実を結ぶ事から、転じて、物事を成し遂げるには時間がかかる喩え。
・桃やスモモが実をつけるのは何年も時間がかかるので、物事をやり遂げるには時間が必要という教え。
”桃三”は「実を結ぶのに桃の木は三年かかる」、”李四”は「実を結ぶのにスモモは四年かかる」で、美味しい果物である桃やスモモが甘くなるまで何年間もの時間が必要という事から、何かを成し遂げるには何年もの時間が必要という喩えや教えが「桃三李四」です。有名な諺「桃栗三年柿八年」と基本はまったく同じで、さらに踏み込むと「時間が必要」と言う事は、何年間も努力をしてやっと一人前や評価に値するとも受け取れます。何事も簡単に成し遂げられる事はなく、特に成功をするにはそれなりの代償があり、今回は時間を支払う事で甘い果実としての成功を手に入れたのです。一方で、穿った見方をすると、努力をしても成功するとは限らない、時間をかけても食べられる運命と皮肉る事もできますが、ここは素直に「時間をかけると物事を成し遂げられる」とするべきです。

桃三李四の由来・出典

「桃三李四」の由来は、中国宋時代の動植物辞典「埤雅」の釈木となります。

桃三李四の類義語・同義語

「桃三李四」の類義語は四字熟語ではありません。諺では「桃栗三年柿八年」「桃栗三年後家一年」などがあります。

桃三李四の使い方・例文

例文1.桃三李四、投資の世界で成功をするのは本当に大変だが、ネット上や本屋では簡単に儲かると謳うもので溢れているのだから笑ってしまう。
例文2.まともな人ほど桃三李四と言い、胡散臭い人ほど楽して簡単に儲けようと誘ってくる。
例文3.桃三李四、ダイエットをするのも簡単ではない。
例文4.世の中は桃三李四と言いたいが、権力者の家で生まれ育ったらそれだけでボーナスステージが延々と続くようなもので、今の政治家連中を見ても二世三世になるほど性根の悪い顔ぶれが並んでいる。
例文5.ワクチン接種がどうも不安なのは、桃三李四という工程を全て省略している点で、何年後かにはコロナワクチン接種者に対する緩和ワクチンが絶対接種な世の中になりそうだ。
成功など何かを成し遂げるには時間が必要として、「桃三李四」を使った例文です。

桃三李四の会話例

男性
この画家はまだ十代なのに、凄い才能だね。
女性
本当ね。芸術に疎い私達でも、この才能は本物だと分かるわ。
男性
でもいくら十代って言っても、寝る間も惜しんで努力をしんだろうね。それこそ桃三李四な日々が続いたんだろう。
女性
それはそうよ。幼い頃から毎日のように描いて、それで今に至るのよ。

才能溢れる若い画家について、夫婦が絶賛をする会話となっています。

桃三李四の豆知識

「桃三李四」や「桃栗三年柿八年」と似たような諺には、商売は三年ぐらい経たないと利益にならない「商い三年」、悪い妻は夫を一生不幸にする「悪妻は百年の不作」、辛坊すればいつかは成功する「石の上にも三年」、芸人は気が若く年齢を感じさせない事から「芸人に年なし」、鶴は千年生きて亀は万年生きる事から長寿を祝う「鶴は千年、亀は万年」などがあります。

桃三李四の難易度

「桃三李四」は漢字検定準1級から10級相当の文字組み合わせで、”李”は準1級で大学一般レベル、”桃”は4級で中学レベル、”三”と”四”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

桃三李四のまとめ

「桃三李四」は実を結ぶのに桃は三年でスモモは四年を必要とする事から、何事でも成し遂げるには時間が必要という事です。何年間も努力をしてやっと一人前とも受け取れ、要するに苦労をしなければ目的は達成できないという教えになっています。

桃三李四時間がかかることを表す時計。
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