【柳緑花紅(りゅうりょくかこう)】の意味と例文と使い方

柳緑花紅(りゅうりょくかこう)

「柳緑花紅」とは「美しい春の自然を表現する言葉」です。春という季節は一年の始まりであり、草木などは青々と茂り素晴らしい景色を楽しめますよね。そんな事から、春を形容する四字熟語や言葉は大変多く、「柳緑花紅」もそんな一つとなっています。それでは、春の自然美「柳緑花紅」についての解説を始めさせて頂きます。

柳緑花紅の意味

「柳緑花紅」の意味は以下の通りです。
・美しい春の眺めの事。
・美しい自然のままである。自然に手を加えていない。
・物にはそれぞれ個性が備わっている。
・諺「柳は緑花は紅」(やなぎはみどりはなはくれない)も同義。
・逆さにした「花紅柳緑」も同義。
”柳緑”は「柳は緑色」「青々とした新緑の柳」「柳が茂る」、”花紅”は「花は紅色」「花が綺麗に咲く」で、美しい春やその自然を表現する四字熟語です。自然のままで十分美しく、余計な手を加えると逆に壊れてしまうと説いています。そこから、春の季節が巡り自然美を感じた時にそのまま素直に「柳緑花紅の美しさ」「柳緑花紅の素晴らしさ」といった風になります。よって、初春・今春・春色・花開く・開花なども類似で、春になり花が開き草木が青々としている景色や情景で用いられ、「花鳥風月」などと同様に春を象徴する四字熟語となっています。

柳緑花紅の由来・出典

「柳緑花紅」の由来は、中国北宋時代の政治家・蘇軾の著書「東坡禅喜集」となります。

柳緑花紅の類義語・同義語

「柳緑花紅」の類義語には、「光彩陸離」「柳暗花明」「花鳥風月」などが挙げられます。

柳緑花紅の使い方・例文

例文1.どんなに辛くても柳緑花紅を見れば気持ちが晴れ晴れして、きっと明日も頑張れそうだ。
例文2.タワマンの最上階から眺める柳緑花紅な景観は最高で、金持ちのフリをして内見をした甲斐があったと思わせてくれるほどの感動を与えてくれた。
例文3.コロナ禍で修学旅行や卒業旅行を中止せざるを得なかった学生にとって、柳緑花紅な春の季節はどのように映るのだろう。
例文4.職場の同僚と酔っ払いながらの花見は、酩酊も相まって柳緑花紅を存分に味わえる。
例文5.自称インテリで堅苦しいデザイナーが無理やり作り出した都会的で無機質な春風味な美しさよりも、片田舎だが素朴で風流な柳緑花紅の方が大勢に好かれる。
美しい春についての様々な例文となります。

柳緑花紅の会話例

男性
やっぱり来て良かったでしょう!
女性
本当。東京から電車で30分ぐらいでこんなに綺麗で自然溢れる場所があるなんて、思いもしなかったわ。
男性
だから、偶にはこうやって自然から力を貰わないと。都会に閉じ籠っていても、何も良いアイディアは生まれないよ。
女性
そうね。こうして柳緑花紅を眺めていると、明日からまた仕事が頑張れそうね。

都会で暮らす夫婦が地方に出掛けて、英気を養っている会話です。

柳緑花紅の豆知識

「柳緑花紅」から”春”に関連する四字熟語は、春で寒さがぶり返し肌寒い「春寒料峭」、美しい春の夜の心地良さ「春宵一刻」、春の日は長く暮れるのが遅い「春日遅遅」、遠くに離れている友を思う情の「暮雲春樹」、春は花や緑が満ちて美しい景色で溢れる「柳暗花明」、冬の初めだが春の様に暖かい「小春日和」、春の花と秋の月の「春花秋月」などがあります。

柳緑花紅の難易度

「柳緑花紅」は漢字検定準2級から10級相当の文字組み合わせで、”柳”は準2級で高校レベル、”紅”は5級で小学校高学年レベル、”緑”は8級で小学校中学年レベル、”花”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

柳緑花紅のまとめ

「柳緑花紅」は春になり柳や花などの草木が茂り咲き乱れる事から、自然のままの美しい春を表現する言葉です。従って綺麗な春や美しい春といった意味合いになり、有名な四字熟語である「花鳥風月」「春花秋月」などと同じく春を象徴する言葉の一つです。

柳緑花紅は人の心を癒す。
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