【曲水流觴(きょくすいりゅうしょう)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

曲水流觴(きょくすいりゅうしょう)

「曲水流觴」とは、お酒の入った杯を上流から流してそれが自分の目の前を流れすぎてしまわないうちに詩歌を作り、杯の酒を飲んでまた次の杯を浮かべるといった遊びのことです。現代ではあまり馴染みのない遊びではありますが今回はそんな「曲水流觴」の解説です。

曲水流觴の意味

曲水流觴の意味は以下の通りです。
・曲水の宴
・上巳に行われる盃を水に流して行う宴
・お酒の入った杯を上流から流し自分の目の前を流れすぎる前に詩歌を作り、杯の酒を飲んでまた次の杯を浮かべるといった遊び
曲水流觴は中国の古い時代より上巳もしくは3月3日に行われています。「曲水」は曲がりくねった小川を表して、「流觴」は盃(觴)が流れていることを表しています。水の流れがある庭園にてその周りに出席者が座り流れてくる盃が自分の前を通り過ぎる前までに詩歌を読んで盃の酒をのみ、次へ流していた遊びを「曲水流觴」と表します。
日本では顕宗天皇元年(485年)に初めて行われたという記録があるそうです。

曲水流觴の由来・出典

「曲水流觴」の出典は、中国東晋の政治家・書家である王羲之(おうぎし)が書いた「蘭亭集序(らんていしゅうじょ)」からです。

曲水流觴の類義語・同義語

「曲水流觴」の類義語には、「流觴」「曲水の宴」「曲宴」などが挙げられます。

曲水流觴の使い方・例文

例文1.曲水流觴が今年も3月3日に行われる。
例文2.曲水流觴は日本では平安時代に宮中や貴族の屋敷で行われていたそうです。
例文3.曲水流觴から蘭亭集序が誕生した。
例文4.曲水流觴を現在に再現したイベントが最近開催された。
例文5.曲水流觴は別名で曲水の宴とも言われている。
「曲水流觴」を使った例文となります。

曲水流觴の会話例

男性
来週近くで曲水の宴があるらしいよ。
女性
曲水流觴とも言われているやつですよね。
男性
平安時代には日本でもよく行われていたものを現代に復刻したらしいね。
女性
詩歌は作れないけどお酒は飲んでみたいよね。

曲水流觴のイベントに興味のある二人組の会話です。

曲水流觴の豆知識

出典元となった「蘭亭集序」は353年(永和9年)3月3日に開かれた曲水の宴で誕生しました。書いた際には酔っていたため後に何度も清書を試みましたが曲水の宴で書いた以上の作品にはならなかったそうです。

曲水流觴の難易度

「曲水流觴」は漢字検定1級から10級相当の文字組み合わせで、”曲”は8級で小学3年生レベル、”水”は10級で小学1年生レベル、”流”は準8級で小学3年生レベル、”觴”は1級で大学・一般レベル、の四字熟語となります。

曲水流觴のまとめ

日本でも行われていた「曲水流觴」ですが一時期は絶滅して再度現代になって復刻されたそうです。有名なところでは太宰府天満宮や京都の賀茂別雷神社で行われているそうなので実際に足を運んで平安時代の日本を感じてみるのもお勧めです。

最新情報をチェックしよう!