【山川草木(さんせんそうもく)】の意味と例文と使い方

山川草木(さんせんそうもく)

「山川草木」とは「山や川、草や木などの大自然全般の総称」です。心が疲れている時などは、都会の喧騒を離れて海や山などに出掛けて気持ちをリフレッシュさせる事ってありますよね。疲れた心を癒す浄化作用が自然にはあるのではと思ってしまうほどです。そんな大自然についての総称「山川草木」について、詳しく調べてみました。

山川草木の意味

「山川草木」の意味は以下の通りです。
・山や川、草や木など自然の総称。
・大自然の景色や植物などの総称。
・人間以外のあらゆる自然の総称。
”山川”は「山と川」「山を流れる川」「(山と川から)大地」、”草木”は「草と木」「植物」となり、上記の様な山や川、草や木などの自然やその景色や植物の事となります。要するに、コンクリートで造られた人工的な大都会などの反対と考えられます。そこから、自然環境・山野・樹海・野山・自然地域なども類似で、美しく感じる自然だけでなく、未開の地や原生林としての自然も含まれます。よって、人間が手を付けていないそのままの状態で、あるべき姿の自然を「山川草木」とします。一方、そこで暮らす動物には触れていませんが、自然と動物はセットという考えから含まれていると解釈できます。

山川草木の由来・出典

「山川草木」の由来は仏教の言葉「山川草木悉皆成仏」で、草木や山や川を見る人間が仏になる時、草木なども一緒に仏になるという意味です。一方、「山川草木悉皆成仏」は仏教の言葉ではなく、「山河草木」が時代によって変化したとする他説も出ています。

山川草木の類義語・同義語

「山川草木」の類義語には、「花鳥風月」「千山万水」などが挙げられます。

山川草木の使い方・例文

例文1.東京から電車に1時間も揺られると、山川草木を肌で感じられる地に脱出できる。
例文2.定年退職した叔父夫婦が、第二の人生を始めると山川草木な場所で農業をするそうだ。
例文3.念願のマイホームを購入したが、妻の決めた条件は山川草木が綺麗な場所の一つだけだったので、選択肢がいくつもあり非常に助かった。
例文4.実家から定期的に送られる野菜を食べると、こっちで買うよりも山川草木の影響もあるが断然美味しい。
例文5.毎年夏になると山川草木を実感できる北海道に旅行へ行くのが恒例となっている。
大自然について「山川草木」を使った例文です。

山川草木の会話例

男性
そろそろ、実家に挨拶にいかないとダメだよな!
女性
そうしてくれると助かる。私の両親も年だし、結婚前提だからと安心させたいから。
男性
ところで、実家はどんな所なの?
女性
私の所は、長閑で何もない本当の田舎だよ。でも、山川草木が美しくて空気も美味しいし、生活するには良い所だよ。

結婚を考えている恋人同士が、彼女の実家に挨拶に行こうとしている会話です。

山川草木の豆知識

「山川草木」から大自然に関する四字熟語には、自然の美を愛する「煙霞痼疾」、万物が自然の本性に従う「鳶飛魚躍」、四季の移り変わりの自然現象である「花鳥諷詠」、自然の風物から詩歌をつくる「吟風弄月」、自然の風景が美しい「山紫水明」などがあります。

山川草木の難易度

「山川草木」は全4文字が漢字検定10級で、小学校低学年レベルの四字熟語となります。

山川草木のまとめ

「山川草木」は、山と川や草と木から大自然の総称となる四字熟語です。人間や人工物などを省いた自然全般に対して使い、所謂美しい景色だけでなく手つかずの原生林など本来の姿にも「山川草木」となります。

日本の山川草木は美しい
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