【千朶万朶(せんだばんだ)】の意味と例文と使い方

千朶万朶(せんだばんだ)

「千朶万朶」とは「沢山の花々、或いは花々が咲き乱れる」という言葉です。どこか春の風流や趣を表していて、晴れ渡った空や花見などを連想させてくれますよね。そんな気持ちを前向きに明るくしてくれる「千朶万朶」についての解説となります。

千朶万朶の意味

「千朶万朶」の意味は以下の通りです。
・沢山の花々。多くの花が咲いている枝。
・沢山の花々が咲き乱れている。
”千”と”万”は「数が多い」「沢山」、”朶”は「花が咲いている」「枝に付いている花を数える単位」となり、枝にいくつもの花々が咲き乱れている様子を表現したのが「千朶万朶」です。正確には”朶”は花房を数える際に用いられ、またその重さによって枝が垂れ下がります。その印象から、余計に花が咲き乱れていると感じるのです。使い方としては、花見といった春の季節の到来で用いられるのが一般的です。

千朶万朶の由来・出典

「千朶万朶」の由来は、中国唐時代の詩人・杜甫が詠んだ「杜甫の詩」となります。

千朶万朶の類義語・同義語

「千朶万朶」の類義語には、「桜花爛漫」「百花繚乱」「千紫万紅」などが挙げられます。

千朶万朶の使い方・例文

例文1.春になり千朶万朶な景色に心を奪われ、後は隣に彼女が居れば文句なしだが、今年も一人で寂しく終わりそうだ。
例文2.森林公園で千朶万朶を楽しみながら、家族で食べたお弁当の味は一生忘れない。
例文3.新しいカメラを購入したので、千朶万朶な様を撮影しようと出掛けるのが今から楽しみだ。
例文4.テストの成績が悪くても、ドラゴン桜ではないが千朶万朶を見ると勇気や元気が出てきて、また頑張ろうと思えてくる。
例文5.幼い娘が千朶万朶の美しさを理解している姿に、親バカながら思わず涙が出てきた。
綺麗な花が咲いている様を「千朶万朶」とした例文となります。

千朶万朶の会話例

男性
今日は天気もいいし、どこかに出掛けたいね。
女性
それならコロナ禍だけど、近所の公園ならいいよね。多分、綺麗に花が咲いていると思うんだよな?
男性
もう咲いているかな? じゃあ、ちょっと確かめに行こう。
女性
うん。千朶万朶になっていたら、こっちも気分が上がるよね。

恋人同士が近所の公園に出掛けようとする会話です。

千朶万朶の豆知識

「千朶万朶」から”花”に関する四字熟語は、花を探して柳を問い求める春の景色を楽しむ事が転じて、花柳界で遊ぶ喩え「尋花問柳」、様々な花の色の「千紫万紅」、花びらが乱れ散る「落英繽紛」、花は散り鳥が山中で鳴く事から自然の趣や詩情の「落花啼鳥」などがあります。

千朶万朶の難易度

「千朶万朶」は漢字検定1級から10級相当の文字組み合わせで、”朶”は1級で大学一般レベル、”万”は9級、”千”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

千朶万朶のまとめ

「千朶万朶」は沢山の花々であり、そんな花々が咲き乱れているという意味の言葉です。春の季節の到来を告げる言葉として、古代中国だけでなく日本でも親しまれています。

千朶万朶な桜
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