光陰流転(こういんりゅうてん)
「光陰流転」とは「月日の流れが早い。あっという間に月日が流れる」という意味です。後世に受け継がれる有名な漢詩を残す人物は大抵が高齢なので、そこから人生を振り返るとあっという間だと感じて、「光陰流転」が誕生したのでしょう。それでは、時の流れとは残酷なほどスピードが速くそして儚い「光陰流転」の解説となります。
光陰流転の意味
「光陰流転」の意味は以下の通りです。
・時間があっという間に過ぎる。
・月日の流れが早い事。
・「こういんるてん」とも読む。
”光陰”は「太陽と月」「光と影」「月日」「年月」、”流転”は「状態などが絶えず移り変わる」「移り変わり止む事がない」で、年月や月日の流れがとても早く過ぎ去るのが「光陰流転」です。”光陰”は「太陽と月」「光と影」という意味もありますが、今回は「月日」や「年月」として、その流れが早く絶えず移り変わるので、一日や月日の終わりが早くすぐ次の日がやってくる事から上記のような意味合いとなります。類似の表現は「年月を重ねる」「光陰矢の如し」「光陰流水の如し」「光陰逝水の如し」などです。
光陰流転の由来・出典
「光陰流転」の由来は、中国唐時代の漢詩人・白居易の「秋晩」となります。
光陰流転の類義語・同義語
「光陰流転」の類義語には、「光陰如箭」「烏飛兎走」「烏兎匆匆 」などが挙げられます。
光陰流転の使い方・例文
例文1.二十歳になった時も感じたが、四十代を超えると体感的にはさらに一日が終わるのは光陰流転で、これは人生の終わりが近付いていると否応なしに感じてしまう。
例文2.光陰流転というのだから、貴重な時間を大切に過ごさないといけないのは分かっているが、スマホを触るのを止められない。
例文3.結婚した時は人生がバラ色だと心底思ったが、一年もしないでバラは枯れ始め、これほど苦痛だとは思いもしなかった。一人になった今は毎日が光陰流転に過ぎていく平穏な幸せを噛み締めている。
例文4.子供の成長を見ていると光陰流転を感じるが、逆に言うならそれだけ夫婦が老いていくという事だ。
例文5.師走になると光陰流転を感じてネガティブになってしまうので、海外旅行をして気を紛らわす。
時間の流れや老いなどで「光陰流転」を使った例文となります。
光陰流転の会話例
夫婦が互いの老いを認める会話をしています。
光陰流転の豆知識
「光陰流転」から”時間”に関する四字熟語は、永遠や果てしなく長い年月の「未来永劫」、意味もなく時間を無駄に費やす「無為徒食」、わずかな時間の「俯仰之間」、時間の経過と共に物事が推移する「不舎昼夜」、稲妻や朝の露から短い時間の喩え「電光朝露」などがあります。
光陰流転の難易度
「光陰流転」は漢字検定4級から9級相当の文字組み合わせで、”陰”は4級で中学レベル、”流”と”転”は8級で小学校中学年レベル、”光”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。
光陰流転のまとめ
「光陰流転」は「月日の流れが早い」という意味です。”光陰”は太陽や月・月日・年月で、”流転”は絶えず移り変わるとなり、二つを合わせて「時間の流れの早さ」を表現しています。このような時の流れの早さに関する四字熟語は烏兎匆匆・歳月不待・兎走烏飛など多数存在します。