【三寒四温(さんかんしおん)】の意味と例文と使い方

三寒四温(さんかんしおん)

天気予報を観ていると、時々専門外の解説が妙に為になる事がありますよね。今回の「三寒四温」は、その天気予報で気象予報士などが度々使う事がある言葉です。言葉の意味からも、主に冬になると頻度が多くなるので、注意して聞いてみてはどうでしょうか? それでは、解説に入らせて頂きます。

三寒四温の意味

「三寒四温」の意味は以下の通りです。
・冬になり寒い日が三日続いた後には、四日程度は暖かくなるという現象めいたもの。
・冬季は寒い日が三日続きその後は四日ほど温暖な日となり、再び寒い日が続く七日周期の寒暖現象の事。

「三寒四温」は秋から春にかけ、特に冬に多い気候の独特な現象です。中国東北部や朝鮮半島北部が特に多いとされますが、日本でも一部地域では起こります。基本的には上記の様な寒い日と暖かい日が三日と四日の七日間周期で交互に繰り返される現象で、暖かい日が一日多いのが特徴となります。冬という事もあり、寒い日の方が天気が良く晴れ、暖かいと逆に曇りなど天気が悪くなります。この様な気候となる理由は、シベリア高気圧が七日周期というのが有力です。

三寒四温の由来・出典

「三寒四温」の由来は残念ながら不明です。中国で起こる気候現象なので、中国発祥の言葉であると推測できますが詳細は分かっていません。文献としては、「尋常小学国語読本」(1917年)などに文言が残されています。

三寒四温の類義語・同義語

「三寒四温」の類義語には、「四温日和」「一陽来復」などが挙げられます。

三寒四温の使い方・例文

例文1.天気予報を観ていたら、気象予報士が三寒四温な気候について熱弁をふるっていた。
例文2.三寒四温の丁度三日目なので、明日から暖かくなると思ったら、気持ちも少しだけ軽くなった。
例文3.自転車通勤な身にとっては、三寒四温となる真冬をどう乗り切るかが大事なところだ。
例文4.三寒四温があと数回も続けば暖かい春がやってくるので、今から待ち遠しい。
例文5.昨年から彼女と毎朝通学しているので、三寒四温だろうが寒暖の差がどんなに激しくても、心の中は幸せの炎が燃え上がりとても熱い。
冬の天候を様々な状況に当て嵌めた例文となります。

三寒四温の会話例

男性
お早う。そろそろ本格的な冬だから、最近は寒いねー。
女性
お早うございます。って、そんなスーツだけの薄着だから寒いんですよ。
男性
コートとか着ないとダメかな?
女性
風邪引きますよ。今年は三寒四温な天候だから、数日後は暖かくなりますが、その後はもっと寒くなるので、体調悪くなりやすいですからね。

職場の同僚男女が、朝のあいさつから風邪について会話を繰り広げます。

三寒四温の豆知識

「三寒四温」だけでなく冬に関連する四字熟語は、「夏下冬上」「夏炉冬扇」「冬夏青青」「温凊定省」「寒江独釣」などがあります。直接的に冬の天候に関するものより、冬の厳しい寒さを例えとして用いるものが多いです。

三寒四温の難易度

「三寒四温」は漢字検定8級から10級相当の文字組み合わせで、”寒”と”温”は8級で小学校中学年レベル、”三”と”四”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

三寒四温のまとめ

「三寒四温」は、三日間寒いが日が続くとその後四日間は暖かい日が続くという、中国や韓国や日本の一部で起こる冬ならではの気候現象の事です。

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