【常住不滅(じょうじゅうふめつ)】の意味と例文と使い方

 

常住不滅(じょうじゅうふめつ)

”常住”や”不滅”という言葉から仏教用語をイメージする四字熟語が、今回の「常住不滅」です。絶対に滅ばないという意味があり、永遠に続くものを喩える際に使われる表現となっています。それでは、より詳しい意味や由来などについて解説となります。

常住不滅の意味

「常住不滅」の意味は以下の通りです。
・常に変わらずに永遠に滅ばない。
・過去・現在・未来の三世に渡り存在し、変化や滅びがない事。
永遠に変わらないもの、永久に存在するものなどが「常住不滅」となります。例えば宗教などは、はるか昔から存在し、現在も世界中に信仰心の厚い人が大勢いて、未来も約束されているので「常住不滅」となります。”常住”は「永遠不変」「変化しないで存在する」「日常」となり、”不滅”は「不滅」「永久になくならない」という意味があります。

常住不滅の由来・出典

「常住不滅」の”常住”は仏教用語なので、由来や発祥は仏教が関係しているのは確実ですが、それ以上は不明です。一説によると仏教の開祖・仏陀(釈迦)の最後の言葉には、”不滅”が入っていたとされています。文献としては、日蓮宗開祖・日蓮の「日蓮遺文」(1274年)に文言が残されています。

常住不滅の類義語・同義語

「常住不滅」の類義語には、「永遠不滅」「千古不磨」「永久不変」などが挙げられます。

常住不滅の使い方・例文

例文1.米やパンなど炭水化物を主食とする食文文化は、常住不滅である。
例文2.仏教は今後も常住不滅であるのは間違いない。
例文3.コロナ渦によって社会情勢は一変したので、常住不滅とされてきた数々も様変わりするかも知れない。
例文4.常住不滅な関係を結べるパートナーを探していたら、40歳をとっくに超えて未だに独身である。
例文5.形あるものは必ず壊れるので常住不滅とはいかないが、信仰や魂などは常住不滅であると信じたい。
常住不滅なものとは一体何なのでしょう。考えてしまいますね。

常住不滅の会話例

男性
ちょっと、またお皿を割ったの?
女性
仕方ないじゃん。
男性
でも、少しは気を付けてよ。
女性
いい、この世には常住不滅なものなどないんだよ。形あるものは、何れ壊れる。

形あるものは全て壊れますよね。

常住不滅の豆知識

仏教用語として”常住”は”常”の事で、永遠に変化しないで絶え間なく続き尽きないという意味があります。”不滅”も仏教用語のイメージが強いですが、厳密には”不滅”の二字だけでは該当しません。しかし、「常住不滅」「不生不滅」「神滅神不滅」などの仏教用語で使われたり、何かと仏教関連で見かけるので大局としてそう捉えても問題ありません。

常住不滅の難易度

「常住不滅」は漢字検定3級から8級相当で、”滅”が中学校卒業レベルで他は小学校レベルの容易な四字熟語となります。

常住不滅のまとめ

「常住不滅」は、常に変わらずに永遠に存在するという意味を持つ、仏教と強い関係性を示す四字熟語です。”常住”は完全な仏教用語で、”不滅”は仏教用語ではないですが頻繁に使用され強い関わりがある言葉です。その為、仏教や宗教など昔から現在、そして未来でも存在するものを表現する際に「常住不滅」が使われる傾向があります。

常住不滅のような神々しさ
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