【下学上達(かがくじょうたつ)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

下学上達(かがくじょうたつ)

皆さんは何かを学習し始めるときにどのように取り掛かりますか。計画的に進めるために最初にスケジュールを立てるという人もいれば、すぐにできることから手をつけていくという人もいて、人それぞれだと思います。ですが基本的に学習を進めるには基礎を学ぶことから始めることによって難しい問題も解くことができるようになります。そんな学習形態を表す言葉として下学上達という四字熟語があります。今回はそんな下学上達について見ていきたいと思います。

下学上達の意味

下学上達の意味は以下の通りです。
・初歩的なことから学び、徐々に難しい内容について学んでいくこと。
・簡単なことから少しずつ難易度を上げて難しいことを学習していくさま。
下学上達は、学習していく過程を表すにはもってこいの四字熟語です。誰しも初めから難しい問題が解けるわけではないです。基礎や初歩的なことを学び、応用することによって解を導き出せるようになるのです。

下学上達の由来・出典

下学上達の「下学」は初歩的な内容について学ぶことを意味しており、「上達」は技能が進んで上手くなることを意味します。これらの言葉を組み合わせ下学上達という四字熟語が成り立っています。

下学上達の類義語・同義語

「下学上達」の類義語には、「下学之功」「弓調馬服」「粒粒辛苦」などが挙げられます。

下学上達の使い方・例文

例文1.下学上達、何事も基礎が大事である。基礎を疎かにすればこれから挑戦することになるであろう難題は到底解決できないであろう。
例文2.下手をうって専門的な内容から取り組んだばかりに試験で不合格になってしまった。下学上達という言葉を思い出して初歩的なことから取り組む。
例文3.この技術は、マニュアル通り下学上達するのが一番の上達の近道である。
例文4.下学上達、自分にあったレベルから取り組み始めるのがよい。
例文5.下学上達だからといって理解できる簡単な問題ばかり解いていたら勉強にならないだろう。
このように下学上達は、初歩的なことから学び、徐々に難しい内容について学んでいくさまを表すのに適しています。

下学上達の会話例

男性
彼はいつも学年で上から一桁の成績を収めていて本当に尊敬するよ。
女性
私もだわ。彼は授業はあんまり聞いていなそうなのに試験では高得点を取っているから地頭がいいのかしらとよく思うわ。
男性
それが彼に聞いたんだけど家ではかなり勉強しているらしいよ。特に下学上達を大切に基礎的なことは完璧に予習すると言っていたね。
女性
そうだったのね。確かに予習しているから授業中はわからないところだけ聞けば内容を理解することができるものね。

これは、成績が優秀な人について男性と女性が話している様子です。

下学上達の豆知識

下学上達という言葉からもわかるように物事には推奨される取り組み方というものがあります。何か目的や目標などがある場合はただ闇雲に行動するのではなく、スケジュールを立て、手順を踏んで取り組むことがとても効果的です。何事をするにも考えて行動できるといいと思います。

下学上達の難易度

下学上達の漢字の難易度は、「下」は小学1年生程度、「学」は小学1年生程度、「上」は小学生1年生程度、「達」は小学4年生程度です。

下学上達のまとめ

人間は皆誰しも生まれたときはできないことだらけです。だから学校に行って学び、社会の中で生活していくことによって学び、出来ることを増やしていくのです。下学上達からもわかるように最初から難しい問題を解決できるという人はほとんどいないと思います。難しい問題を解くために、必要な手段や考え方などを身につけることによって初めて解決することができるのです。そのことを知っておいて、何かを成し遂げる際には横着せずに丁寧に取り組めるといいと思います。

何事も下学上達が一番の近道。
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