【大鳳之志(たいほうのこころざし)】の意味と例文と使い方

大鳳之志(たいほうのこころざし)

”大鳳”と聞くと、昭和の大横綱・大鵬を想像する人も多いのではないでしょうか? 相撲界において今でも歴代最強と呼ばれるその実力は、人々の脳裏に深く刻み込まれています。そんな大鵬とも縁がありそうな四字熟語「大鳳之志」を知っていますか? あまり有名とは言えませんが、将来に夢や希望を抱く若者にぴったりの言葉となっています。では、そんな「大鳳之志」についての解説です。

大鳳之志の意味

「大鳳之志」の意味は以下の通りです。
・大きな志。極めて大きな志を持つ。
・”大鳳”は伝説の大鳥なので、そこから大鳥が持つような志の事。
・大鵬之志も同義となる。
伝説の大鳥”大鳳”から、大きな志、大きな志を持つべき等の意味となるのが「大鳳之志」です。今回は”大鳳”としていますが、”大鵬”でも問題ありません。”大鳳”は「古代中国の伝説上の大鳥」「賢者の喩え」、”志”は「目的や目標」「相手を思う気持ち」「心を集中」「慕う気持ち」「愛情」となります。因みに、”大鳳”の翼は三千里(約1万2000キロ)で、たった一飛びで九万里を飛んだと伝えられています。それ程の大鳥から、志も途方もない大きさであると理解できます。

大鳳之志の由来・出典

「大鳳之志」の由来は、中国戦国時代の哲学者・荘子の著書「荘子」の「逍遙遊篇」となります。しかし、厳密には「逍遙遊篇」の漢詩から強引に四字熟語にした背景があります。ですから、四字熟語辞典などに未掲載となっている場合が多く、この点が他の一般的な四字熟語との違いです。

大鳳之志の類義語・同義語

「大鳳之志」の類義語には、「青雲之志」「鴻鵠之志」「風雲之志」などが挙げられます。

大鳳之志の使い方・例文

例文1.亡き父は立派な警察官で、同僚や仲間だけでなく誰からも愛され、大鳳之志の様な人物で尊敬していた。
例文2.すくすく育つ息子には、大鳳之志を持ってこのまま大きくなって欲しいと親バカながら願う。
例文3.将来東大に入ると勉強に明け暮れていた息子がYouTuberに路線変更したが、大鳳之志で真剣にやっているようなので応援している。
例文4.コロナによる緊急事態宣言下でも必死に営業している飲食店を見ていると、大鳳之志が支えなんだと実感した。
例文5.悪い意味での大鳳之志を持ち合わせる政治家だらけの我が国日本。コロナの影響で改めて大鳳之志を持った人もいるのではないでしょうか。

大鳳之志の会話例

男性
今日も残業を頑張っているね。無理しないでね。でも、なんでそんなに頑張るの。
女性
将来独立したいので、若い時は頑張るしかないんです。
男性
立派だなー。こんな身近に大鳳之志を持つ人物がいたなんて。
女性
そんな事はないですよ。

身近に大鳳之志を持つ人がいたら、それにつられて自分も頑張らなきゃと思いますね。

大鳳之志の豆知識

「大鳳之志」と聞くと、昭和世代にとっては懐かしい言葉「巨人・大鵬・卵焼き」を想像すると思います。これはプロ野球の巨人軍、相撲の横綱・大鵬、料理の卵焼きの事で、どれもが昭和40年代当時の子供達には大人気で流行語になりました。

大鳳之志の難易度

「大鳳之志」は漢字検定準1級から10級相当で、大学一般から小学校低学年レベルの四字熟語となります。

大鳳之志のまとめ

「大鳳之志」は、中国に伝わる伝説の大鳥”大鳳”から、大きな志、大きな志を持つという意味の四字熟語です。また、厳密には四字熟語扱いとなる言葉なので、辞書などには記載されていない場合もあります。

大鳳之志を持った子供
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