【取捨選択(しゅしゃせんたく)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

取捨選択(しゅしゃせんたく)

近年の断捨離やミニマリストの影響もあって、再び注目を集める言葉と言っても過言ではないのが「取捨選択」です。かつては、単純に不要な物を捨てたり岐路に立たされた時に用いる言葉なイメージでしたが、最近は断捨離などからポジティブな意味合いに取られる事が多いような感じがします。言葉そのものの意味は変化しないので、時代や状況に応じた受け取り側の意識によるものなのでしょう。そんな「取捨選択」について解説となります。

取捨選択の意味

「取捨選択」の意味は以下の通りです。
・良い物と悪い物に分け、必要な物は残し不要な物は処分する。
・取り残すものと捨て去るものに選択する事。
・「取舎選択」も同義となる。
一般的には自身の所有物を整理する際に、不要な物を捨てて必要なものは取っておくという事で、大掃除や引っ越しなどで特に用いられる言葉でした。しかし、それが人間関係や就職や結婚など人生の岐路、或いは本来は残しておくべきものに対しても「取捨選択」が使われるようになっています。また、前文でも触れましたが断捨離やミニマリストを提唱する方々が、好んで使う言葉として「取捨選択」は定着しています。

取捨選択の由来・出典

「取捨選択」の由来は残念ながら不明ですが、「取捨」は中国語の「取舎」が変化したものと推測できます。また文献としては、言語学者・上田万年の「国語のため」(1895年)などに文言が残されています。

取捨選択の類義語・同義語

「取捨選択」の類義語には、「取捨分別」「二者択一」などが挙げられます。

取捨選択の使い方・例文

例文1.人生とは取捨選択を何度も繰り返す壮大なゲームで、大半はその都度間違った選択をしてしまう。
例文2.課長に作成した書類を提出したら、「不要な情報が多いので取捨選択を徹底しろ」とやり直しを命じられた。
例文3.食事のメニュー選びでも時間が掛かるので、お気に入りの趣味グッズを取捨選択するのは自分には拷問以上の苦痛である。
例文4.卒業や就職で人間関係を取捨選択する昨今の風潮にはどうもついていけない。
例文5.取捨選択を突き詰めると、人間そのものがこの地球では不要な生き物ではないのかと思ってしまう。
職場、人間関係などに「取捨選択」を使った例文となります。

取捨選択の会話例

男性
取捨選択って簡単に言うけど、思い入れがある品々を捨てるのは結構難しいよね?
女性
分かる。私の部屋も物で溢れている。服から小物類から物だらけ。
男性
だよね。現代人は物で溢れるのは仕方がないよ。
女性
私の取捨選択は、大事にするか放っておくかの二通りしかないよ。

職場の同僚男女が「取捨選択」を中々できない現状について会話を繰り広げています。

取捨選択の豆知識

「取捨選択」は断捨離やミニマリスト、さらにはシンプルライフなどで度々使われる言葉としてすっかり定着していますが、反対に物を集める”収集”に関しては適切な四字熟語がありません。四字熟語以外では収集家やコレクターにコレクションなどの言葉が比較的に近いです。「取捨選択」の類似としては、「自然淘汰」や「人為淘汰」という言葉があります。

取捨選択の難易度

「取捨選択」は漢字検定3級から8級相当の文字組み合わせで、”択”は3級で中学卒業レベル、”捨”は5級で小学校高学年レベル、”選”と”取”は7級と8級で小学校中学年レベルの四字熟語となります。

取捨選択のまとめ

「取捨選択」は、必要な物と不必要な物に分ける、残す物と捨てる物に分けるとという意味で、引っ越しなどで物の選択に迫られた際に使う言葉ですが、そこから人間関係や仕事上だけでなく、近年流行の断捨離やミニマリストでも好んで使用されています。

人生の取捨選択のターニングポイント
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