【才色兼備(さいしょくけんび)】の意味と例文と使い方

才色兼備(さいしょくけんび)

「才色兼備」は女性を褒め称える際に、最も多く使われる言葉ではないでしょうか? 特に夜のお店で働く女性などは、これまでお客さんである男性から何度となく言われた事があると思います。一方で「才色兼備」は男性に対しても使って良いのか? 何歳ぐらいまでの女性に使うのか? そもそも、正しい意味は何なのか? といった疑問もあると思うので、その辺りを踏み込んで解説させて頂きます。

才色兼備の意味

「才色兼備」の意味は以下の通りです。
・優れた才能と美しい顔を持つ女性。才能と美貌を兼ね備えた女性。
・才能と美しい容姿の二つを持っている。美しい顔かたちで才知も長ける
”才色”は「女性の才知と容色」「女性の優れた能力と美しい顔形」、”兼備”は「二つ以上の長所を持つ」「長所を兼ね備える」となり、上記の様な意味合いとなります。基本的というか普通は女性に対して使う褒め言葉で、特に男性が若い女性に対して使う場合が多いです。年齢制限などはありませんが、大抵は好意を持っている女性に、口説き文句ばかりではないですが、良い印象を持ってもらおうと使うので、必然的に独身女性や20代から30代ぐらいまでの女性がこの言葉のターゲット層になるでしょう。難しいのは、単に美しいだけでなく才能を併せ持つので、その才能が傍から見ると明確なものほど、結果として「才色兼備」と言われやすくなります。ですから、美人東大生などは必然的に言われやすいですし、一方で飲み屋などで働く若く綺麗な女性が実は優秀な大学を卒業していたり国家資格などを持っていたら、酔いの勢いもありますがこれも同じく言われやすいです。男性に対しては「文武両道」や「知勇兼備」、顔立ちが男前なら「眉目秀麗」を使うのが好ましく、「才色兼備」は使用しません。

才色兼備の由来・出典

「才色兼備」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、作家・木下尚江の「火の柱」(1904年)などに文言が記されています。

才色兼備の類義語・同義語

「才色兼備」の類義語には、「才貌両全」「秀外恵中」などが挙げられます。

才色兼備の使い方・例文

例文1.才色兼備な嫁をもらい兄は大変ご満悦だったが、その3年後に性格の不一致から離婚をする事になった。
例文2.学生時代の初恋の相手は才色兼備で学年中の男子生徒から大変人気があったが、不良の先輩と付き合って一気に評価を落とした。
例文3.美人女優やモデルとして成功したら、知性は人並みでも才色兼備だと世の男は誤解をするものだ。
例文4.男なら顔が悪くても、プロ野球選手や経営者などで成功して勝ち組になれば、将来は才色兼備な女性が群がってくる一発逆転なチャンスがある。
例文5.職場に新しく入った女性は確かに才色兼備だが、愛嬌に欠けていつも不機嫌そうなので評判は悪く、男性陣からも人気がない。
才色兼備な女性を捻くれた文章で使った例文となります。

才色兼備の会話例

男性
ただいまー!
女性
おかえりー。今日は早かったのね!
男性
うん。ところで、もう夕ご飯もお風呂も準備出来ているんだ。本当に手際がいいね。
女性
あなたは私みたいな才色兼備と結婚できて本当に幸せでしょう。

夫の帰りに合わせて、食事などの準備を終わらせた妻が自ら自画自賛で「才色兼備」と使った会話です。

才色兼備の豆知識

「才色兼備」は美人で優秀な女性の代名詞的な四字熟語ですが、美人だけなら他にも「一笑千金」「仙姿玉質」「沈魚落雁」「羞花閉月」など多数あります。古代中国には「中国四大美人」という言葉があり、春秋時代の西施、前漢時代の王昭君、後漢時代の貂蝉、唐時代の楊貴妃の四人を指しています。中でも、皇妃でもある楊貴妃は世界三大美女の一人として、その美しさは際立っていたそうです。

才色兼備の難易度

「才色兼備」は漢字検定4級から9級相当の文字組み合わせで、”兼”は4級で中学レベル、”備”は6級で小学校高学年レベル、”才”と”色”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

才色兼備のまとめ

「才色兼備」は、美しく才能豊かな女性を褒め称える四字熟語で、優れた能力と美しい顔や美貌がある女性に対して使います。口説き文句と一概には言えませんが、男性が未婚女性に対して使うのが一般的で、女性を煽てて好印象を持ってもらう側面が隠れているのは否めません。

才色兼備だと評判の男
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