【才気煥発(さいきかんぱつ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

才気煥発(さいきかんぱつ)

若く勢いがある有力者が好みそうな四字熟語が「才気煥発」ではないでしょうか。持って生まれた天性の素質や才能なのか、何もかもが上手くいってしまう人は確実に存在します。それが若いうちに開花すると驕りではないですが、この様に思ってしまっても仕方がないのです。何しろ才能豊かなのですから。私を含めた多くの凡人は、この様な能力がある「才気煥発な人」の下でおこぼれを頂く事で、バランスが取れているのです。では、解説に入らせて頂きます。

才気煥発の意味

「才気煥発」の意味は以下の通りです。
・優れた才覚が溢れ出る。才知の働きが盛んになる。
・非常に頭の回転が速く、適切な判断と創造力に溢れている。
・才能豊かで頭が良く活発で目立つ。才能が閃くように現れる。
”才気”は「優れた頭の働き」「巧みに物事を処理する知的能力(が高い)」、”煥発”は「輝くように現れ出る」となり上記の様な意味合いとなります。単に頭が良いだけでなく、周囲が納得するほど次々と能力を発揮するのが「才気煥発」といった感じでしょう。穿った見方をすると、どれぐらいの天才なのかはよく分からなく、例えばホーキングやアインシュタイン級を「才気煥発」とするのか、それともIT企業やベンチャー企業を立ち上げるようなクラスや学校一の天才レベルで良いのか、その程度は正直曖昧です。言葉としては、才能が良い人を一括りにしているので、そこまで拘る必要が無いのかもしれません。平均的な一般人が思わず驚き納得するレベルなら、「才気煥発」と評して良いのでしょう。また、実際に使用する際には「才気煥発な人」といった風になります。

才気煥発の由来・出典

「才気煥発」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、仏教説話集「私聚百因縁集」(古代中国の文学者・陳鴻の「長恨歌伝」。1257年)に文言が記されています。

才気煥発の類義語・同義語

「才気煥発」の類義語には、「才気横溢」「才学非凡」「脱俗超凡」などが挙げられます。

才気煥発の使い方・例文

例文1.こっちが一日駆けずり回ってアポ1件なのに、同僚は契約を何件も取り、改めて才気煥発な人と凡人の差を感じてしまった。
例文2.同時並行で料理をいくつも調理できる人は、実は才気煥発で他の事も何でもこなせてしまう。
例文3.画家や音楽家など、才気煥発のいかんによってその後の人生が大きく変化する職業もある意味で残酷だ。
例文4.幼少期は才気煥発な片鱗を見せていたが、今では居酒屋で酔いつぶれて家路に帰れず公園で寝てしまい、翌日遅刻をして年下上司から大目玉を食らう有様だ。
例文5.ハローワークで相談の順番待ちをしている時は、才気煥発なオーラ―を周囲に発揮しているが、結局は仕事が見つからず溜息を吐きながら建物を後にする。
営業職や料理などで「才気煥発」を使った例文となります。

才気煥発の会話例

男性
仕事にやる気を出しているねー!
女性
同期の親友が最近、社内でぐんぐん評価を上げているので、これは負けられないと急に意欲が湧いてきたんです。
男性
眠っていた才気煥発が目覚めた感じかな?
女性
それは何言っているか分からないですけど…、先輩も少しは仕事を頑張って下さい。

職場で同僚男女が仕事について会話をしています。

才気煥発の豆知識

「才気煥発」の様に才能豊かな人を意味する四字熟語は多数あります。そもそも、古代中国で四字熟語の元となる漢詩を作り上げた人は天才と呼ばれる人たちばかりです。「一騎当千」「有智高才」「詠雪之才」「曠世之才」など才能を褒め称える言葉は多数あり、それぞれ微妙に意味合いは違いますが基本はどれも同じです。一方で、「眼高手低」「志大才疎」など才能が無い人を表現した言葉も少ないですが存在します。

才気煥発の難易度

「才気煥発」は漢字検定1級から10級相当の文字組み合わせで、”煥”は1級で大学一般レベル、”発”は8級で小学校中学年レベル、”才”は9級で”気”は10級となり小学校低学年レベルの四字熟語となります。

才気煥発のまとめ

「才気煥発」は、優れた才能や頭の回転が非常に速いといった意味で、才能ある優秀な人を褒め称える四字熟語です。同様の意味の四字熟語は多数ありますが、”煥発”を使っている事から、才能が輝き出る様な表現で用いると良いでしょう。

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