和光同塵(わこうどうじん)
能ある鷹は爪を隠すという言葉を皆さんは聞いたことはありますか。頭が良く能力や才能に優れている人は普段から実力を見せることなく隠していることが多々あります。そしていざとなったときにその力を発揮するのです。そういった人を和光同塵と言ったりもします。今回はそんな和光同塵について説明していきたいと思います。
和光同塵の意味
和光同塵の意味は以下の通りです。
・才能があることを隠して世の中で目立たぬように暮らすこと。
・自分の知徳を表には出さず、穢れた世に現れること。
和光同塵は、能力や才能を持っているにも関わらず、人前では顕にしない様子を表す四字熟語です。そもそも能力や才能がなければ使うことができないです。覚えておくといいと思います。
和光同塵の由来・出典
和光同塵の由来は中国の老子の教えにあると言われています。老子は「その光を和らげ、その塵に同ず。」 と言ったと言われています。そのことから転じて今のような意味で使われるようになったと考えることができます。
和光同塵の類義語・同義語
「和光同塵」の類義語には、「能鷹隠爪」「内清外濁」「大智如愚」などが挙げられます。
和光同塵の使い方・例文
例文1.和光同塵の考えをもっている彼は、自分の才能をひけらかしたりしない。
例文2.いざという時のために、和光同塵で目立たぬように行動する。
例文3.和光同塵であることによって、敵からは警戒されることなく、計画通り物事を進めることができた。
例文4.彼女は才能に溢れていて、努力も惜しまないのに、和光同塵で自分の能力を表立って誇示しようとはしない。
例文5.和光同塵でなければ、彼はその才能を発揮できる環境に身を置くことができただろうに。
このように和光同塵は、才能を持っておきながらひけらかさない様子を表すときに使われます。
和光同塵の会話例
これは、自分の力をひけらかす人について話している様子です。
和光同塵の豆知識
和光同塵という言葉は、菩薩が衆生を救うために知徳を隠している様子を表すために使われたのが由来とも言われています。そのため、仏教用語としても使われることがあるかもしれないので覚えておくといいと思います。
和光同塵の難易度
和光同塵の漢字の難易度は、「和」は小学3年生程度、「光」は小学2年生程度、「同」は小学2年生程度、「塵」は習うことのない難しい漢字です。画数も多いので覚えておくと良いです。
和光同塵のまとめ
いくら才能があったとしても、天狗になって自慢したり、他人を見下したりしていれば周りからよく思われないものです。上手く周囲の人と付き合い良い関係を築くには、空気を読むということも時には大切です。和光同塵であることも必要な時があると思います。TPOを考えて言動できるといいと思います。