【為虎添翼(いこてんよく)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

為虎添翼(いこてんよく)

戦国武将などに似合いそうな四字熟語を、座右の銘にしたい気持ちってありませんか? 少しでも力強く、そして逞しくなりたい心理の表れで、こんな世知辛い世の中だからこそ尚更そうなりたいのです。でも、有りがちな有名な四字熟語はどうも嫌なら、「為虎添翼」はどうでしょうか。言葉の意味や響き、そして大勢に知られていない点などを考慮して、かなりお勧めです。それでは、「為虎添翼」の解説に入らせて頂きます。

為虎添翼の意味

「為虎添翼」の意味は以下の通りです。
・力ある者がさらに勢いをつける。強者が武器を手に入れ一段と強くなる。
・虎が翼を持つ事から、転じて、力ある者が別の力を手に入れ強さを増す事。
・「鬼に金棒」「虎に翼」「駆け馬に鞭」といった言葉と同義で無敵な状態。
「為虎添翼」は、現在力がある者が別の力を手に入れ、さらに勢いを増す事です。元々は、虎という唯でさえ強い動物がさらに空を自由に飛べる翼を手に入れ、一段と強くなり無敵となった事から付けられました。また、「虎に翼」以外にも「虎に羽」や「虎に角」とも言い、それぞれ同義扱いとなります。平たく言うなら、「為虎添翼」は無敵、最強、天下無双といった言葉と同じで、それが戦国武将が好みそうと考えたり、座右の銘として好まれる所以ではないでしょうか。

為虎添翼の由来・出典

「為虎添翼」の由来は、中国戦国時代の法家である韓非の著書「韓非子」の「難勢」となります。

為虎添翼の類義語・同義語

「為虎添翼」の類義語には、「為虎傅翼」「傅虎為翼」などが挙げられます。

為虎添翼の使い方・例文

例文1.資本主義とは拝金主義なので、お金が有れば有るほどに為虎添翼となれるが、同時に下品な構造でもある。
例文2.ケガをしていたキャプテンがチームに復帰したので、為虎添翼となりライバルチームに負ける気がしなくなった。
例文3.新しい洋服を着て髪の毛も切ってスッキリしたら、気分は為虎添翼で今ならどんな女性にもモテそうな気がする。
例文4.勉強しなくても優秀だった兄が塾に通い始め、これで為虎添翼となり成績アップは当然となったが、比較される勉強が苦手な弟はさらに可哀想だ。
例文5.結婚すると為虎添翼という効果なのか、急に仕事を頑張りたくなる気持ちが湧いてきた。
資本主義の拝金主義を皮肉ったり、学生のスポーツや勉強に「為虎添翼」を使った例文となります。

為虎添翼の会話例

男性
それって、最新型の折り畳みスマホじゃん。凄いねー。
女性
へへー、いいでしょう。無理して買っちゃいました。
男性
仕事もできて、可愛いから職場でも人気があって、さらに折り畳みスマホまで手に入れて為虎添翼状態だね。
女性
それって、無敵状態って事ですよね。でも、最近彼氏にフラれたばかりで落ち込んでいて、全然無敵ではないですよ。

職場同僚男女が、最新スマホを購入した事で会話が盛り上がります。

為虎添翼の豆知識

「為虎添翼」は虎が翼という武器を手にする事で、そこから「鬼に金棒」といった言葉と同義扱いです。「鬼に金棒」は有名な故事成語・諺ですが、実は続きがあり「鬼に金棒、弁慶に薙刀」となります。また”金棒”以外にも「鬼に鉄棒」や「鬼に鉄杖」に「鬼に金梃」があり、「虎に翼」は「虎に羽」や「虎に角」ともなります。また、”翼”では「竜に翼」という諺もあります。

為虎添翼の難易度

「為虎添翼」は漢字検定2級から4級相当の文字組み合わせで、”虎”は2級で高校卒業レベル、残り三文字は4級で中学レベルの四字熟語となります。

為虎添翼のまとめ

「為虎添翼」は、強い者がさらに力を手にして勢いを増すという意味です。元々は、虎が空を飛べる翼を手にした事で、それが転じて、強い者がさらに強くなる喩えとして使用されます。よって、無敵や天下無双、鬼に金棒といった言葉と同義扱いとなります。

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