【新陳代謝(しんちんたいしゃ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

新陳代謝(しんちんたいしゃ)

今やダイエットや美容、そして筋トレなどボディメイクは大人だけでなく子供や高齢者でも意識すると言っても過言ではないほど、急激に国民に浸透しています。健康意識の高まりから筋肉を付けたり、若返りを目指すのは常識であり日常的な行為・行動なのです。そこで度々登場する言葉が「新陳代謝」で、「新陳代謝が良くなったから肌がツルツル」といった感じでまた、昔ながらの古い体質の企業などにも皮肉を込めて「新陳代謝が悪い」といった使い方もされます。そんな「新陳代謝」について詳しく調べてみました。

新陳代謝の意味

「新陳代謝」の意味は以下の通りです。
・古いものが無くなり新しいものと入れ代わる。
・エネルギー源と栄養素が反応し古い細胞が新しい細胞と代わる物質交代の事。
・体内で生活物質が摂取され不要物は排泄される事。
一般的には会社の人員整理や美容健康などで登場するお馴染の言葉が「新陳代謝」ですが、その正しい意味は中々堅苦しいと感じたのではないでしょうか? 「新陳代謝」は元々は細胞の入れ替わりで用いられる専門用語であり、化学反応の総称である「物質交代」の事でした。現在も当然その意味ですが、それが時代の流れなのか、職場などで昔から働く人に代わって新しい人材を入れたり若返りを図るや、また最も多いのはダイエットや美容健康で「新陳代謝を高める」「新陳代謝に効果があるサプリ」といった風に多々使用されます。要は細胞変化を拡大解釈して、現代に上手いように利用されている言葉と進化したのです。ですから、美容健康に興味がある世代なら「新陳代謝」はその様な意味ですし、中高年サラリーマンで人事異動や左遷を気にするなら「新陳代謝」を嬉しい言葉とは思わないものです。”新陳”は「新しいものと古いもの」「新旧」、”代謝”は「古いものと新しいものが入れ替わる」「体内で物質が化学変化で入れ替わる」という意味です。

新陳代謝の由来・出典

「新陳代謝」は中国でも同じ言葉が使われているので、中国発祥なのは間違いありませんがそれ以上の日本に広まった時期など詳細な情報は不明です。文献としては、物理学者で明治期の官吏・片山淳吉の「改正増補物理階梯」(1876年)などに文言が残されています。

新陳代謝の類義語・同義語

「新陳代謝」の類義語には、「物質代謝」「基礎代謝」「新旧交代」などが挙げられます。

新陳代謝の使い方・例文

例文1.新陳代謝が良くなったのか、寝起きの顔がスベスベで嫁と子供からも脱おじさんと評判が良い。
例文2.新陳代謝を上げる為に週末は近所をジョギングしているが、走った後のビールが美味しくて効果は期待できない。
例文3.職場で大リストラが断行され若返り目的の新陳代謝を図られたが、経営陣は相変わらず高齢者ばかりで刷新されないのは不満である。
例文4.新陳代謝は年々悪くなので、基礎代謝を上げる努力をするしかない。
例文5.スポーツジムに通い始め、唯一覚えた四字熟語はトレーナーが毎日発する新陳代謝である。
健康や運動などで「新陳代謝」を使った例文となります。

新陳代謝の会話例

男性
(鑑を見ながら)老けたなー。それに肌が荒れているし、これは大人ニキビか?
女性
そんなに自分の顔を見つめてどうしたの?
男性
うん。老けてきたのは自覚があったけど、最近は肌荒れやニキビが酷くなって…。
女性
それって新陳代謝が悪いんじゃないの? 運動したり野菜を食べたりとケアしないと。もう若くないんだし。

鑑を見て落ち込む旦那に、妻が「新陳代謝が悪いから」とフォローする夫婦の会話です。

新陳代謝の豆知識

「新陳代謝」は職場における人員整理などでも使われますが、それ以外ではほぼ美容や健康などで使われます。ですから、「美容効果アップ」は「新陳代謝アップ」とほぼ同義ですし、「新陳代謝」と「基礎代謝」も厳密には違いますが多くの人は分け隔てなく同じ意味合いで使用しています。また、「新陳代謝を高める食べ物」や「新陳代謝を高めるグッズ」として様々な商品が販売され、健康やダイエットを気にする人々への販促効果がある言葉となっているのも事実です。

新陳代謝の難易度

「新陳代謝」は漢字検定3級から9級相当の文字組み合わせで、”陳”は3級で中学卒業レベル、”謝”は6級で小学校高学年レベル、”代”は8級で小学校中学年レベル、”新”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

新陳代謝のまとめ

「新陳代謝」は、古いものが新しいものと代わる、古い細胞が新しい細胞と替わるという意味ですが、元々は化学分野で細胞に用いる専門用語でしたが、転じて現在は美容や健康、さらには職場などで新しく若い人材を古い人の代わりに入れる際にも用いられます。

新陳代謝の良い企業に務める
最新情報をチェックしよう!