【千変万化(せんぺんばんか)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

千変万化(せんぺんばんか)

”変化”というと、実に使い勝手が良く様々な状況に応じて使用される言葉です。ですから、敢えて四字熟語を用いる機会は少ないものですが、それでも相応しい言葉となると「千変万化」ではないでしょうか。「諸行無常」なども変化という意味を備えていますが、同時にあまりにも堅苦しくて重々しいからです。もっと軽い感覚で使える変化として「千変万化」を紹介させて頂きます。

千変万化の意味

「千変万化」の意味は以下の通りです。
・様々に変化する。目くるめく変化し続ける。
・場面や事態や様子などが次々と変化する。
・「せんべんばんか」とも読む。
”千変”は「色々と変化」「次々と変化する」、”万化”は「色々と変化」「天地」「万物が天地自然によって育つ」で、似たような意味の言葉を繰り返して強調しています。端的に言うなら文字通り、様々な変化であり、例えば「世界情勢は常に千変万化する」といった使い方が出来ます。一方、変化と言っても、状況変化や事態変化に時間変化と様々で一概にこれらを一括りにするのは難しいですが、それらを含めて変化であり「千変万化」とする解釈もあるようです。

千変万化の由来・出典

「千変万化」の由来は、中国戦国時代の哲学者・列禦寇(列子とも呼ばれる)の著書「列子」の「周穆王」となります。

千変万化の類義語・同義語

「千変万化」の類義語には、「変幻自在」「変幻出没」などが挙げられます。

千変万化の使い方・例文

例文1.アイドルのコンサートに行ったら、歌よりも衣装チェンジの早業が千変万化で大変驚いた。
例文2.日本の四季は、その土地ならではの特徴も相まってまさに千変万化である。
例文3.お気に入りの定食屋のランチは、メニューが千変万化となるので毎日通っても飽きない。
例文4.流れが悪い水は濁るように、人も水と同じで停滞しないで生きているかぎり千変万化し続けるべきだ。
例文5.休日は家に閉じ籠ってばかりの私は、概念的には千変万化とは真逆な生き物なのだろう。
常に変化する、変化を拒むといった文章に「千変万化」を使った例文となります。

千変万化の会話例

男性
流石に、今日は雨降らないよね?
女性
どうだろう。最近は晴れていても、急に天気が一変するから予想ができないかな。
男性
そうだね。いくら天候が不安定といっても千変万化すぎない。これでは毎日いつでも傘を持っていくようだよ。
女性
私はスマホで頻繁に天気ばかり確認しています。女は濡れると最悪だから。

天候変化が激しい昨今について、同僚男女が会話を繰り広げています。

千変万化の豆知識

「千変万化」とは中国発祥の言葉ですが、現在の中国はこの言葉通りに多くの先進国以上に変化を遂げています。2000年頃から急激にGDPは急上昇し、今やアメリカに次ぐ世界第二位の経済大国へと成長しました。また、洗濯機や冷蔵庫などの白物家電メーカーとしても躍進し、中国経済を足下から支えています。「千変万化」は様々な変化という意味ですが、中国国内では絶好調な経済もあいまって変化はネガティブよりもポジティブに受け止める人が圧倒的に多いでしょう。

千変万化の難易度

「千変万化」は漢字検定7級から10級相当の文字組み合わせで、”変”と”化”は7級と8級で小学校中学年レベル、”万”と”千”は9級と10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

千変万化のまとめ

「千変万化」は、様々に変化するや次々と変化するという意味の四字熟語です。変化は良い意味から悪い意味の双方がありますが、それも含めての「千変万化」となります。変化を成長とするなら、滞るよりも変化する方が前向きと感じ取れます。

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