【直情径行(ちょくじょうけいこう)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

 

直情径行(ちょくじょうけいこう)

思ったことを口に出したり、行動にうつすことってなかなか難しいですよね。特に日本の文化の中では「察する」ということが非常に重要視されていますので、自己主張が激しい人というのはあまり見かけません。しかし、違う国へ行ってみるとその謙虚な姿勢が邪魔になってしまうこともあると、海外に行ったことがある人は感じたことがあるのではないでしょうか。そこで今回は、謙虚で大人しい日本人だからこそ、心得て欲しい「直情径行」という言葉について解説したいと思います。

直情径行の意味

「直情径行」とは、自分の思ったことを偽らず口にだしてしまうこと。また、思ったことを素直に実行に移すことも意味します。

直情径行の由来・出典

出典;『礼記』檀弓(下) この中では、「感情のまま行動するのは、野蛮な民族の者たちがすることだ」と悪いニュアンスで使われています。

直情径行の類義語・同義語

「直情径行」の類語には、「猪突猛進」や「無鉄砲」などが挙げられます。

直情径行の使い方・例文

例文1.直情径行に生きる彼はいつも人生に満足しているようだ。
例文2.彼は直情径行で、他人に指図されるのが大の苦手だ。
例文3.直情径行な彼女の発言は時に反感を買ってしまう。
例文4.私はもっと直情径行に行きたいと常々思っている。
例文5.祖父な直情径行な性格を見習いたい。
直情径行は時として人を傷つける場合がありますので気を付けましょう。

直情径行の会話例

男性
昨日話したアイデアなんだけど、昨日の夜に早速試してみたよ。
女性
もう行動に移すとは、さすが直情径行の男だね。
男性
無計画なわけではなく、あのアイデアが本当に素晴らしいと思ったからね。
女性
ちょっとでも役に立てたみたいで嬉しいよ。

直情径行で行動できる男はかっこいいですよね。

直情径行の豆知識

この言葉の出典である『礼記』ですが、別名『小戴礼』とも呼ばれるそうです

直情径行の難易度

「直情径行」は漢字検定準二級以下の簡単な四字熟語です。

直情径行のまとめ

今回は、「自分の気持ちに正直な言動をすること」を意味する「直情径行」という言葉について解説しました。常に自分に正直に生きることは、現代ではなかなか難しいかもしれませんが、周りに合わせているだけではまさに「平均的」な人生を送ってしまうことになります。この言葉は、出典である『礼記』ではほぼ100%悪い意味で使用されていますが、過剰に他人を気にしてしまうような私たちにとっては、ある意味大切な心構えなのではないでしょうか。

直情径行で嘘がつけない男性
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