【柔和温順(にゅうわおんじゅん)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

柔和温順(にゅうわおんじゅん)

「柔和温順」とは「優しくて穏やかな性格な人」です。世知辛い世の中ですが、その中には本当に親切で優しい人って必ずいますよね。何かと親切に接してくれる優しい人がいたら、こちらからも感謝として「柔和温順」と声を掛けてみてはどうでしょうか? きっと、喜んでくれると思いますよ。そんな「柔和温順」についての解説となります。

柔和温順の意味

「柔和温順」の意味は以下の通りです。
・優しく大人しくて素直。優しくて穏やか。
・態度や人柄が良くて親切で落ち着いている事。
”柔和”は「優しい」「大人しい」、”温順”は「穏やかで素直」「大人しく素直」となり、要するに優しくて性格が良いのが「柔和温順」です。物腰が柔らかいので、誰に対しても優しく穏やかに接してそれが相手からも好印象を抱かれます。現代流なら謙虚で魅力溢れる人で、コミュニケーション能力に長けているとも解釈ができます。相手を不快にさせないので、それがかつての古代中国でも万人から好かれる人物である条件の一つではないのかと推測ができます。使い方としては、「柔和温順な性格」「柔和温順な女性」「柔和温順な表情」といった形があります。

柔和温順の由来・出典

「柔和温順」の由来は残念ながら不明です。文献としては、”柔和”は平安時代初期の僧・空海(弘法大師)の漢詩文集「性霊集」(835年頃)の「六」、”温順”は江戸時代中期の政治家・新井白石の「読史余論」(1712年)などに文言が記されています。

柔和温順の類義語・同義語

「柔和温順」の類義語には、「温良優順」「温厚従順」「温和丁寧」などが挙げられます。

柔和温順の使い方・例文

例文1.一目見たその瞬間、あまりにも美しい女性で衝撃だったが、話してみると柔和温順で人懐っこくそのギャップにさらに驚いた。
例文2.警察官になろうとしたが、父から「お前は柔和温順な性格なので大変だぞ」と助言された。
例文3.悪巧みを企む悪徳政治家ほど柔和温順な表情を見せて、相手の懐に入り込むそうだ。
例文4.結婚詐欺師は柔和温順な口調や態度を使い分けるそうだが、分かっていても騙される人もいるそうなので、その腕前は相当なのだろう。
例文5.初対面の女性は大抵が柔和温順だが、三カ月も付き合うと現実を知らない金の亡者というボロが出始め、男を単なるATMと勘違いしているから困ったものだ。
様々な「柔和温順」な人についての例文となります。

柔和温順の会話例

男性
しまったー。ごめん、会社帰りに頼まれていた買物をすっかり忘れたよ。
女性
いいよ。私が今からちょっと、コンビニに出掛けて買ってくるから。
男性
ごめんね。でも、君は柔和温順な性格で助かるよ。世間の奥さんなら、もっと小言を言うのにね。
女性
それは、あなたが普段優しいからですよ。

仲睦まじい夫婦の会話風景です。

柔和温順の豆知識

「柔和温順」から”素直”に関する四字熟語は、穏やかで素直で謙虚な「温良恭倹」、この上なく素直で従順な「至恭至順」、素直で可愛らしい「純情可憐」、生まれ付き素直で明るく無邪気な「天真爛漫」、六十歳になると他人の意見を素直に聞き入れる「六十耳順」などがあります。

柔和温順の難易度

「柔和温順」は漢字検定4級から8級相当の文字組み合わせで、”柔”は4級で中学レベル、”順”は7級、”和”と”温”は8級で小学校中学年レベルの四字熟語となります。

柔和温順のまとめ

「柔和温順」は態度や人柄が良く優しくて穏やかな人の事です。要するに、性格が良くて親切であったり大人しい事で、そんな付き合いやすい人を形容する言葉です。老若男女を問わず使える言葉ですが、特に好意的に思う異性や友人知人などに用いる傾向があります。

柔和温順な女の子。
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