手前味噌(てまえみそ)
人は、自分をよくみせたいものです。だからこそ、自分の良いところを言ったり、棚に上げたりと評判が良くなるようにするのです。また、悪い噂をたてられるよりもいい噂をたてられるほうがその人にとっては、都合がいいと思います。他にも自分が実力があったり、実績があったりすればよい評価をされたいと思うのは当然です。だからこそ人は自慢してそれを伝えようとするのです。今回は、そんな自慢を表す手前味噌について説明していきたいと思います。
手前味噌の意味
手前味噌の意味は以下の通りです。
・自分の功績や実績などを控え目にひけらかすこと。
・自慢すること。
手前味噌という言葉は、自慢するという意味がありますが、表立って自慢するというよりは控えめに自慢するといったニュアンスがあります。覚えておくと思います。手前味噌の類似する四字熟語は多くあり、この記事内でこれからいくつか上げますが、どれも手前味噌より主張が強いものです。
手前味噌の由来・出典
手前味噌の由来は、昔の人々が自分で作った味噌を自慢し合ったことにあります。手前の味噌を見せて自慢することから転じて自慢するという意味で使われるようになったと考えられています。
手前味噌の類義語・同義語
｢手前味噌｣の類義語には、｢自画自賛｣｢一分自慢｣｢唯我独尊｣などが挙げられます。
手前味噌の使い方・例文
例文1.手前味噌で大変恐縮ですが、うちの自家製のジャムはとても美味しいので是非食べてみてください。
例文2.この牧場の牛たちはのびのびした環境で飼育されているため、手前味噌な話ではありますが、どの乳製品も美味しいものばかりです。
例文3.手前味噌ではありますが、最初に私の自己紹介をさせていただければと思います。
例文4.手前味噌ながら本日発売させて私の写真集について紹介させていただきます。
例文5.手前味噌ながら自社の製品はとても優れており、どれも使いやすいものばかりです。
このように手前味噌で言葉は自慢するときに使われます。
手前味噌の会話例
これら景色をどうにか映えるように撮ろうとしている様子です。
手前味噌の豆知識
手前味噌という言葉からわかるように昔は味噌を家庭で作るということがありました。今日では、あまり想像はつかないことだと思います。なぜなら市販の味噌を買う人がほとんどだからです。ですが、味噌を作ることをしていなかったら生まれなかった貴重な言葉なのです。
手前味噌の難易度
手前味噌の漢字の難易度は、「手」は小学1年生程度、「前」は小学2年生程度、「味」は小学3年生程度ですが、「噌」は義務教育では習わない難しい漢字となっています。噌は訓読みでは、かまびす−しいと読みます。覚えておくとよいと思います。
手前味噌のまとめ
今日において、情報を発信していくということはとても大事なことです。どの分野にも自分より詳しい人や専門的な知識に長けている人は多くいます。だからこそ、それらの重要性や魅力などを伝えていくことで多くの人に影響を与えることができます。手前味噌という言葉を使って是非自慢をしてみてください。
