【只管打坐(しかんたざ)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

只管打坐(しかんたざ)

湯船に浸かると自然と目を瞑ってしまう人が多いですよね。まるで条件反射の様にです。同じ様に精神統一をする際には、座禅をする人が多いものです。熱心な仏教徒ではなくても、映画やドラマなどではそんなシーンが本当に多いですよね。そんな所からも日本人と仏教や座禅の関係性が垣間見れる感じがするのですが、どうでしょうか。今回の「只管打坐」はそんな座禅についての言葉となります。

只管打坐の意味

「只管打坐」の意味は以下の通りです。
・ひたすら座禅する事。座禅の修行。
・仏教用語の一つで特に禅宗に使われる言葉で、雑念を捨てて座禅に集中する事。
・「祗管打座」も同義。
「只管打坐」は仏教用語の一つで、大乗仏教の一派・禅宗の曹洞宗で用いられる事が多い専門用語です。意味は上記の通り座禅をひたすらし続ける事で、仏教徒にとっては修行でありますが、同時に現代はストレス発散などを込めて一般人などからも注目をされている行為です。曹洞宗では、座禅が教えの根幹とされ、禅(座禅)をする事で身体の安定と精神の集中が出来るとなります。”只管”は「ひたすら」とも読み「それだけを行う」「ひとすじに」「いちずに」、”打坐”は「座る」「座禅する」という意味です。

只管打坐の由来・出典

「只管打坐」の由来は、鎌倉時代の禅宗僧侶・孤雲懐奘による禅の語録書「正法眼蔵随聞記」となります。

只管打坐の類義語・同義語

「只管打坐」の類義語には、「金剛邪禅」「専修念仏」などが挙げられます。

只管打坐の使い方・例文

例文1.テストの成績が思うように伸びないので、今日は勉強を一旦忘れて只管打坐で精神統一をはかった。
例文2.只管打坐を毎日続ける効果なのか、顔の表情が柔らかくなり心にも余裕が出てきた。
例文3.愛犬家の私にとっては、仕事が終わり犬と遊ぶ一時が只管打坐のような精神効果を感じられる。
例文4.只管打坐を楽しみながら続けたおかげで、持病が大分良くなった。
例文5.現代社会の反動なのか、最近は宗教に目覚める若者も多く只管打坐などはそんな入口となっている側面がある。
単純に座禅という意味だけでなく、精神面の効果などで「只管打坐」を使った例文となります。

只管打坐の会話例

男性
じゃあ、会社に行ってくるよ。
女性
まって、最近は顔色も良くなったし、大分明るくなったよね。
男性
うん。一時は精神面が不安定だったけど、只管打坐を続けて自分を見直せるようになったよ。おっともう時間だから、じゃあ行ってくるよ。
女性
いってらっしゃい。…私も精神集中で只管打坐をしようかな。

出勤前の玄関での夫婦の会話です。

只管打坐の豆知識

「只管打坐」とは仏教の座禅という修行の一つですが、他にも滝に打たれる「滝行」、一定期間は大半の食べ物を口にしない「断食」、中には一日に七回も水浴びする「荒行」もあります。ひたすら念仏を唱えたり、朝早くから掃除をするのも大事な修行の一つです。

只管打坐の難易度

「只管打坐」は漢字検定準1級から8級相当の文字組み合わせで、”坐”と”只”は準1級で大学一般レベル、”管”と”打”は7級と8級で小学校中学年レベルの四字熟語となります。

只管打坐のまとめ

「只管打坐」は、仏教の禅宗で使われる専門用語で、ひたすら座禅をする事です。余計な事は考えずにひたすら座禅をする一種の修行の様なものですが、近年はストレス発散や精神のリラックスといった側面が見直されて、一般人が座禅をする際にも用いられる表現でもあります。

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