【山海珍味(さんかいのちんみ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

山海珍味(さんかいのちんみ)

「山海珍味」とは「山や海で採れた食材で作る珍しい食べ物」です。平たく言うなら「御馳走」であり、例えば親戚宅などを訪れて豪華な料理がテーブル一面に並べられている様を「山海珍味で溢れている」といった風に使います。そんな食いしん坊や呑兵衛には堪らない「山海珍味」についての解説となります。

山海珍味の意味

「山海珍味」の意味は以下の通りです。
・山や海で採れる珍しく美味しい食べ物。
・山や海から採られた物で作るご馳走。
・山や海の産物で作った料理から、転じて、珍しい魚介や肉や山菜などのご馳走全般。
・「さんかいちんみ」とも読む。「山海の珍味」も同義。
”山海”は「山と海」「海陸」、”珍味”は「珍しい味」「珍しく美味しい食べ物」となり、上記の様な山や海から採れた食材で作った美味しい料理を「山海珍味」と言います。”珍味”だけでも半分ぐらいは同義となりますが、これだけではコンビニなどでも売られているサキイカの燻製やビーフジャーキーなどの加工食品も含まれてしまうので、違いとして「山海珍味」とします。人によっては、サキイカなどを連想する事もあるほどです。よって、「山海珍味」とする事でより珍しく高価な食材によるご馳走めいた食べ物とするのが、特に現在では相応しいです。具体的には、江戸時代から日本三大珍味と呼ばれる「うに」「このわた」「からすみ」は絶対的な定番ですし、その土地や地域ならではの酒好きが好む魚介や山菜系の食べ物に対しても使われています。実際の文章などでの使い方としては、「山海珍味が豊か」「山海珍味が並ぶ」「山海珍味に下鼓を打つ」といった形になります。

山海珍味の由来・出典

「山海珍味」の由来は、中国中唐時代の詩人・韋応物の「長安道」となります。

山海珍味の類義語・同義語

「山海珍味」の類義語には、「珍味佳肴」「太牢滋味」などが挙げられます。

山海珍味の使い方・例文

例文1.数年振りに実家に帰ったら、両親が山海珍味を用意して大歓迎してくれたが、最後に泣きながらお金を無心されて対応に困ってしまった。
例文2.旅行先で食べた山海珍味は絶品で、妻とまた来年も来ようと約束したのにケンカで別れてしまった。
例文3.日本酒よりもビール党の私は、山海珍味よりも脂身たっぷりのカルビやホルモンこそご馳走に感じる。
例文4.ネット通販で山海珍味を取り寄せるのが、コロナ渦の生活の細やかな楽しみだ。
例文5.山海珍味で評判のお店に訪れたのが、実は現在の彼女と出会ったキッカケである。
「山海珍味」をご馳走や出会いの場として使った例文です。

山海珍味の会話例

男性
今日は何を食べに行く?
女性
うーん。家の近くにあるお店はだいたい訪れたし、どうせならお酒に合う珍しい料理を食べてみたいな? どこかない?
男性
じゃあ、駅前に出来た隠れ家風の和風居酒屋にしない。そこは山海珍味で評判なんだよ!
女性
よし、そこにしよう!

夫婦が「山海珍味」で評判のお店に出掛けようとする会話です。

山海珍味の豆知識

「山海珍味」は現代の一般的な感覚では、海や山の珍しい食べ物でありご馳走というイメージが強いです。また三大珍味からウニなど豪華な魚介類、また珍しい山菜やキノコなど、そしてご馳走から和牛なども想像しがちです。その一方、珍味と聞くとゲテモノ料理と捉える人も最近は多く、東京にはその手のお店が数多くあります。日本だけでなく世界各国のゲテモノ料理が食べられ、昆虫やカエルやワニ、他にも牛や豚の子宮や睾丸、サソリやイモリなどを使った料理が滋養強壮に効果ありとして愛好家から評判を得ています。

山海珍味の難易度

「山海珍味」は漢字検定4級から10級相当の文字組み合わせで、”珍”は4級で中学レベル、”味”は8級で小学校中学年レベル、”海”は9級、”山”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

山海珍味のまとめ

「山海珍味」は、山や海で採れた珍しい食材による食べ物やご馳走という意味です。一般的には新鮮な魚介や山菜などその土地でしか食べられない料理であり、またお酒好きが好む肴・ツマミ的な側面もあります。一方、ご馳走という側面を大きくすると、単純に新鮮や豪華な食材の料理全般でも用いられます。

山海珍味は高級な品が多い
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