【一粒万倍(いちりゅうまんばい)】の意味と例文と使い方

一粒万倍(いちりゅうまんばい)

既婚者などは「一粒万倍」を知っている人も多いですが、独身の方々はきっと一度も見聞きした事がないのではないでしょうか? また、ある人にとっては、漫画「ドラゴンボール」の仙豆的な物ではと、文字から連想すると思います。では、実際にはどの様な意味や由来があるのか解説をさせて頂きます。

一粒万倍の意味

「一粒万倍」の意味は以下の通りです。
・僅かなものが大きく成長する、小さな物事が大きくなるといった喩え。
・少しの物を粗末にしない。勿体ない気持ち。
・一つの善行が多くの良い結果となる。
・稲の別名。
”一粒”は「一つの粒」「一つの種」、”万倍”は「一万倍」で、一粒の種子が実れば一万倍もの収益を上げるという意味です。そこから、上記の様な僅かなものから大きな利益を上げるや成長する。また、一つがそれだけ利益を上げるので、僅かな物でも粗末や無駄にしないという喩えとなります。この場合の”一粒”は稲穂の事なので、稲の別名としても知られています。

一粒万倍の由来・出典

「一粒万倍」の由来は、全七巻からなる「報恩経」(大方便佛報恩経)の四巻となります。「報恩経」は作者や成立年代も不詳とされ、謎めいた文献と言われています。

一粒万倍の類義語・同義語

「一粒万倍」の類義語には、「事半功倍」「一攫千金」などが挙げられます。

一粒万倍の使い方・例文

例文1.低位株を購入して大化けするのを待つ投資法は、現代版の一粒万倍で当たれば儲けが大きく笑いが止まらない。
例文2.子供の頃は、食事を残すと母から一粒万倍という教えを説かれ、残すのは勿体ないと何度も叱られた。
例文3.今日はどうも運が良く絶好調だと思ったら、一粒万倍日だった。
例文4.近所のスーパーは、一粒万倍日になると特売セールを実施する。
例文5.捨て猫が可哀想だったので自宅で飼い出したら、運気が好転したのか宝くじは当たり、長年の悩みであった頭痛も治った。まさに一粒万倍の効果だと思っている。
大きな利益、運気好転、物を大事にするといった「一粒万倍」を使った例文です。

一粒万倍の会話例

男性
どうしたの、元気がないね?
女性
先輩、聞いて下さいよ。株が儲かるって、友人に言われて取引を始めたら、上がるどころか下がってばかりで損失がどんどん膨らんで…。
男性
まあ、投資はそんなに簡単じゃないよね。でも、一粒万倍という言葉を信じてこれから成長しそうな企業を長い目で応援すれば、いつかは儲かるんじゃない?
女性
一粒万倍…。そうですね。これからは、成長株や成長企業に投資するスタイルに変更します。

「一粒万倍」を株投資に使った会話内容です。

一粒万倍の豆知識

「一粒万倍」の類似、関連用語に「一粒万倍日」という言葉があります。「一粒万倍」となる”日”という事から、一粒の種が大きく成長する日や投資などが儲けた日として、端的に言うと大安などと大変近い意味合いとなります。よって、「一粒万倍日」は俗に言う「縁起の良い日」で、明確な根拠はないですが、昔から年に60回前後、毎月5回程度あるこの日に新会社や喫茶店など自営業の開業、仕事始め、種まき、結婚等々を行うのが慣例となっています。2020年1月の場合は10日、13日、22日…(以下略)が、「一粒万倍日」です。

一粒万倍の難易度

「一粒万倍」は漢字検定4級から10級相当の文字組み合わせで、”粒”は4級で中学生レベル、残りは小学校レベルの四字熟語となります。

一粒万倍のまとめ

「一粒万倍」は、文字通り一粒が一万倍に成長する事から、大きく成長するや物を粗末にしないで大事にするいう意味や喩えとなる四字熟語です。「一粒万倍」の類語の「一粒万倍日」も、新会社や新しくお店をオープンする自営業者、さらには結婚式など縁起や験担ぎとして敢えてこの日に行う人も未だに多いです。

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