【大驚失色(たいきょうしっしょく)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

大驚失色(たいきょうしっしょく)

「大驚失色」とは「あまりにも驚き顔色が青ざめる事」です。一体どんな出来事があれば、そんなに青ざめてしまうのかと勘繰ってしまいますが、当人には血の気が引くような戦慄的な事があったのでしょう。そのまま放っておいたら失神してしまうのではと心配してしまう「大驚失色」の解説となります。

大驚失色の意味

「大驚失色」の意味は以下の通りです。
・非常に恐れて顔が青ざめる。
・大変驚き、顔色が青ざめるほどに恐れおののく。
・「大いに驚きて色を失う」(おおいにおどろきていろをうしなう)と訓読する。
”大驚”は「大変驚く」「驚愕」、”失色”は「顔色を失う」「青ざめる」となり、どんな理由あったのか大変驚き顔色が青ざめてしまうのが「大驚失色」です。まるで殺したはずの男が蘇ったかのような驚きで、その様は血の気が引くと表現するほどなので、余程の事なのでしょう。通常なら驚いても、精々は心が乱れるや声が出るとするので、顔色が青ざめるとする四字熟語は他にありません。従って驚きのあまりに、卒倒する・腰を抜かす・愕然・仰天・真っ青になる・パニックになる等々も類似の表現となります。使い方としては、「大驚失色な有様」「大驚失色し倒れた」といった風になります。

大驚失色の由来・出典

「大驚失色」の由来は残念ながら不明です。”大驚”や”失色”が記されている文献もありません。

大驚失色の類義語・同義語

「大驚失色」の類義語には、「瞠目結舌」「呉牛喘月」「毛骨悚然」などが挙げられます。

大驚失色の使い方・例文

例文1.一週間以上行方不明だった父がひょっこり帰宅した時は、家族全員が喜ぶべきなのに母は大驚失色で兄や姉もあまり喜ばず、それどころか不穏な空気が流れたのは私が子供の頃の最大の謎である。
例文2.マスコミを集めた定例会見で、ある記者が核心部分に触れる質問をしたら、途端に総理は大驚失色となり周囲もざわついた。しかし、相変わらずマスコミが忖度したのかニュースや新聞ではまったく報道されず、情報規制や言論統制だけはきっちり一人前の国家である。
例文3.仕事が終わりクタクタで帰宅したら、とっくに別れたはずの彼女が部屋で寛いでいた時は、心臓が止まり大驚失色になりそうだった。
例文4.正直なところ、コロナのワクチンは人工削減の秘密兵器で、後数年もすれば接種した人がバタバタと倒れる世にも恐ろしい大驚失色な悪夢が待っているように思えてならない。
例文5.田舎に越して数カ月が経過した頃、外出しようといつも通りに玄関を開けたら大きな蛇が舌を出してシャーとやってきた時は、腰が砕けて大驚失色となってしまった。
恐怖な出来事に遭遇した時などで「大驚失色」を使った例文となります。

大驚失色の会話例

男性
今まで一番の恐怖や焦った時って何?
女性
私は何だろう。平平凡凡な人生だけど、財布やスマホを無くした時かなー。あなたは?
男性
俺は高速道路で事故を起こした時かな。ぶつかる瞬間は大驚失色で、もうあの世に向かう顔をしていたはずだよ。
女性
うそー、高速で事故したの。初めて聞いたよ。

夫婦でこれまでの恐怖や焦った体験について語り合っています。

大驚失色の豆知識

「大驚失色」から”驚き”や”恐れ”に関する四字熟語は、物事に驚き恐れたりせず気持ちが平静な「意気自如」、少しの物音にも怯えてひどく驚き怖れる「影駭響震」、大いに慌てる狼狽える「周章狼狽」、怖気付いて僅かな琴でも恐れる「風声鶴唳」などがあります。

大驚失色の難易度

「大驚失色」は漢字検定4級から10級相当の文字組み合わせで、”驚”は4級で中学校レベル、”失”は7級で小学校中学年レベル、”色”は9級、”大”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

大驚失色のまとめ

「大驚失色」は非常に恐れて顔色が青ざめてしまう事です。よって、少しばかりの驚きや恐怖ではなく、思わず青ざめてしまう程の相当な恐怖などが起こったのでしょう。このような表現は沢山ありますが、青ざめた顔色を強調したい際に相応しい言葉となっています。

何かに怯え大驚失色な女性
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