【青眼白眼(せいがんはくがん)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

青眼白眼(せいがんはくがん)

「青眼白眼」とは「好む相手と嫌いな相手によって、目つきや態度が変わってしまう喩え」です。昔から嫌いな人を相手にすると、顔や表情は繕っても目つきや態度には本心が表れると言われていますよね。愛想良く笑顔をしても、ちょっとした仕草などから本心がバレバレなのです。古代中国でも目の色で相手の本心を察するのが「青眼白眼」なのでしょう。

青眼白眼の意味

「青眼白眼」の意味は以下の通りです。
 ・親しい人には青眼で歓迎する対応をして、嫌いな人には白眼を出す素っ気ない扱いから、相手によって対応を変える喩え。
 ・好きな人と嫌いな人では目つきが変わる事。
 ・「青眼白眼」も同義。
”青眼”は「黒い目」「気に入った相手を見る目」、”白眼”は「白い目」「気に入らない相手を見る目」で、親しい人には”青眼”(黒目)を出し、嫌いな人には”白眼”を出すのが「青眼白眼」です。よって、相手によって目つきを変えるのを「青眼白眼」と言い、時には大歓迎をするが時には冷たくあしらうという二つの意味が込められています。現代で言うなら人によって態度を変える事で、手の裏を返すなどにも近いものがあります。

青眼白眼の由来・出典

「青眼白眼」の由来は中国晋時代の歴史書「晋書」の「阮籍伝」となります。

青眼白眼の類義語・同義語

「青眼白眼」の類義語には、「阮籍青眼」「君子豹変」などが挙げられます。

青眼白眼の使い方・例文

例文1.自分でも気難しい性格だと分かっているので、青眼白眼な態度を人によって使い分けるのは仕方がないと思っている。
例文2.愛犬は普段は大人しいが、見事に青眼白眼を使い分けて餌をくれる人だけに尻尾を振っている。
例文3.どんなに清廉潔白な人でも、深層心理では青眼白眼な態度をしているのだから気にする必要はない。
例文4.その人が青眼白眼な性格だと知っていたが、まさか自分が嫌われる扱いになるとはショックとしか言いようがない。
例文5.刑事は一瞬で青眼白眼を使い分けるのだから、凄い職業だと改めて思い知る。
「青眼白眼」を使った例文となります。

青眼白眼の会話例

男性
俺の目つきって悪いかな?
女性
男の人は大抵普段は目つきが悪いから、まあ普通なんじゃないの。
男性
そうだよな。俺もそう思うけど、お客さんから評判が悪いみたいでね。
女性
もしかして青眼白眼ってクレームが来るの? お客を相手にする接客業も大変ね。

客商売の男性が目つきを気にして、妻に相談するという内容です。

青眼白眼の豆知識

「青眼白眼」から”眼”に関する四字熟語は、将来を見通す眼力「先見之明」、先を見通す眼力を備える「料事如神」、目は肥えているが技能や能力は低い「眼高手低」、眼の中の釘から邪魔者などの喩え「眼中之釘」などがあります。

青眼白眼の難易度

「青眼白眼」は漢字検定6級から10級相当の文字組み合わせで、”眼”は6級で小学校高学年レベル、”青”と”白”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

青眼白眼のまとめ

「青眼白眼」は人によって目つきが変わるような対応をする事で、好む相手なら青い目となり気にいらない相手なら白い目で素っ気ない扱いとなります。そんな相手によって目つきや態度が変わる事を古代中国の歴史書「晋書」から「青眼白眼」と言います。

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