【越鳥南枝(えっちょうなんし)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

越鳥南枝(えっちょうなんし)

上京した人は、故郷から離れてた地で生活を行うため、ふとした時に故郷のことを思い懐かしむことがある人もいると思います。自分の育った地というのは誰しも多少なりとも思い出があるものです。そんな故郷を懐かしく思う気持ちを表す言葉として越鳥南枝という四字熟語があります。今回は、そんな越鳥南枝の意味、使い方、豆知識などを交えて見ていきたいと思います。

越鳥南枝の意味

越鳥南枝の意味は以下の通りです。
・中国の南にあった越という国から来た鳥は南に伸びる枝に巣を作ること。
・故郷を忘れ難く思う気持ちのこと。
越鳥南枝は、故郷を恋しく思う気持ちを表すことができる四字熟語です。故郷から離れている時や故郷にはもう戻れない時などに使われる言葉です。故郷にいる際には使うことはほとんどないので覚えておけるといいと思います。

越鳥南枝の由来・出典

この越鳥南枝という言葉は中国の故事に由来しています。そして越鳥南枝の「越鳥」とは、かつての中国にあった越という国の鳥のことを表しており、「南枝」は枝が南に伸びていることを表します。これらの言葉を組み合わせて越鳥南枝という四字熟語が成り立っています。

越鳥南枝の類義語・同義語

「越鳥南枝」の類義語には、「胡馬北風」「蓴羹鱸膾」「狐死首丘」などが挙げられます。

越鳥南枝の使い方・例文

例文1.越鳥南枝のように上京してきた彼は、よく故郷を懐かしんでいる。
例文2.海外にホームステイに来たものの故郷を恋しくなり、越鳥南枝の思いだ。
例文3.越鳥南枝の思いから故郷に帰省することにする。
例文4.彼女は大好きだった故郷を離れなければいけないことになり、越鳥南枝の思いで上京した。
例文5.越鳥南枝、故郷から持ってきた大切なブローチを見るたびに思い出してしまう。
このように越鳥南枝は、故郷を懐かしむ気持ちを表す四字熟語です。

越鳥南枝の会話例

男性
最近出張が多くてなかなか故郷に帰れなくて悲しいよ。
女性
私も仕事が忙しくて最近は帰省できていないわ。
男性
本当に越鳥南枝の思いだよ。それに家族にも会える時間が少なくてね。
女性
それは大変ね。年末年始は帰省できるといいわね。

これは、故郷を恋しく思っている男性と女性が話している様子です。

越鳥南枝の豆知識

越鳥南枝はたとえで使われる言葉です。漢字から意味を想像しづらい四字熟語でもあります。だからこそこれを機に意味をしっかりと覚えておくといいと思います。

越鳥南枝の難易度

越鳥南枝の漢字の難易度は、「越」は漢検4級程度、「鳥」は小学2年生程度です。「南」は小学2年生程度、「枝」は小学5年生程度です。

越鳥南枝のまとめ

故郷を離れるという状況になれば、故郷を懐かしんだり、恋しんだりすることもあると思います。特に仕事をするために上京するということは多いのでそういった状況も多くなります。そんな時には、越鳥南枝という四字熟語は使うことができるので覚えておけるといいと思います。

都会に移り住んで10年、越鳥南枝を感じる。
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