【盲亀浮木(もうきふぼく)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

盲亀浮木(もうきふぼく)

皆さんはもし生まれ変わるならまた人間になりたいですか。「私は貝になりたい」という映画が一昔前に流行りましたが、ほとんどの人はやはりまた来世も人間として生まれたいですよね。しかし、どうやらそれは簡単には叶わぬ夢のようです。「盲亀浮木」という言葉がまさにその有り難さを表していますので、今回はその言葉について詳しく解説していきたいと思います。

盲亀浮木の意味

「盲亀浮木」とは、人間としてこの世に性を受けることは非常に難しいことだという意味です。あまりよくわからないかと思いますが、現在は、「滅多に起こらないこと」という意味で使われることが多いです。

盲亀浮木の由来・出典

出典;『譬喩経』この言葉は、お釈迦様が弟子に教えを説く際に「亀と水面に漂う丸太」の話を例として挙げ、人間として生まれることは非常に有り難いことなのだと伝えたことから、「盲亀浮木」という四字熟語が現在のような意味を持つようになりました。

盲亀浮木の類義語・同義語

「盲亀浮木」の類語には、「千載一遇」や「曇華一現」などが挙げられます。

盲亀浮木の使い方・例文

例文1.宝くじに高額当選するなど盲亀浮木のようなものだ。
例文2.彼は盲亀浮木ほどの確率のくじ引きで当選した。
例文3.私は今回のことは盲亀浮木だとは思わず、今後は常に警戒しておこうと心に決めた。
例文4.私の祖父は自分がこの世に人として生まれたことを、盲亀浮木だと毎日ありがたがっている。
例文5.人が犯した過ちは誰もがしてしまう可能性があり、盲亀浮木のようなものではない。
盲亀浮木を使った例文となります。

盲亀浮木の会話例

男性
昨日道端で1万円を拾ったんだよ。
女性
すごいじゃん、そんなこと滅多にないよ。
男性
まさに盲亀浮木だよね。もちろん交番に届けたけどね。
女性
なんだ、こっそり貰っておけばよかったのに。

1万円札を拾った盲亀浮木な人とその友人の会話例です。

盲亀浮木の豆知識

ある学者によると、世界中に存在する人間の総重量とアリの総重量は同じだという説があります。このことからも、あんなに小さく質量も小さいアリが、総重量では人間たちと同じ重さというのは、人として生まれてこれたのがどれだけ幸運なことであるかを示していますよね。

盲亀浮木の難易度

「盲亀浮木」は漢字検定二級以上の比較的難しい四字熟語です。

盲亀浮木のまとめ

今回は、「人として生まれてくる事の有り難さや、滅多に起こり得ないこと」を意味する「盲亀浮木」という四字熟語について解説しました。この言葉は宗教的な考えを元としてできているのですが、生を受けたことを有り難がる考え方は誰しもが持っておくべき思想の一つなので、ぜひこれを機に覚えておいてくださいね。

盲亀浮木で喜ぶ男女
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