【意気投合(いきとうごう)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

意気投合(いきとうごう)

初対面でもまるで昔からの知り合いの様に、気が合う事ってありますよね。もちろん、毎回誰とでもそうなる訳ではないですが、時々友達や兄弟以上に妙に会話が盛り上がってしまう場合も確かにあるのです。前世で友人や恋人同士だったのではと錯覚する程ですが、そんな様を表現する四字熟語が「意気投合」です。有名な言葉なので皆さんも既に知っていると思うので、より詳しく深掘りして解説させて頂きます。

意気投合の意味

「意気投合」の意味は以下の通りです。
・互いの思いや気持ちがぴったり合う。お互いの心がぴったり一致する。
・二人の気持ちが驚くほど一致する。旧知の仲のように話や考えが似て互いの感情が盛り上がる。
“意気”は「やり遂げる積極的な気持ち」「意気込み」「気概」「気立て」、”投合”は「気持ちがぴったり合う」「二つが一つに合う」となり、同性同士の友情から恋愛関係、仕事での相性良さなど、初めて出会った相手にも使えて大変便利な言葉が「意気投合」です。さらに深掘りすると、同調・シンパシー・共鳴とも近い意味がある言葉で、さらにざっくり言うなら、話が合う、気持ちが合う、心が通じ合う、ベストパートナーなど、お互いが理解し合える相手ともなります。結婚相手や彼氏彼女にした理由として、「意気投合したから」という理由が良くありますが、これも一見すると安易にも思える一方で、実はその「意気投合する相手」と巡り会う事こそ良い出会いであり、運命的な出来事なのです。

意気投合の由来・出典

「意気投合」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、小説家・正宗白鳥の「何処へ」(1908年)などに文言が記されています。

意気投合の類義語・同義語

「意気投合」の類義語には、「情意投合」「以心伝心」などが挙げられます。

意気投合の使い方・例文

例文1.キャバクラの女の子とは簡単に意気投合できるのに、職場の女性とは挨拶をしても無視される関係で、思わず人間不信に陥りそうだ。
例文2.アイドルの握手会で行列に並び待っている間、初めて参戦するお客の男同士はなぜか意気投合しがちである。
例文3.子供の頃は意気投合しやすかったが、大人になると肩書やステータスが邪魔をして難しくなる。
例文4.学生時代は彼女とあっという間に意気投合したのに、それから十年あまりが経過して、懐かしさともしかしたらの淡い気持ちからSNSに連絡をしたら完全ブロックされた。
例文5.いい年した独身同士の場合は、好きな食べ物や趣味で意気投合しやすいが、長続きするかというと微妙である。
やや捻くれた使い方をした「意気投合」の例文となります。

意気投合の会話例

男性
結婚の馴れ初めを教えてよ!
女性
いいですけど普通ですよ。彼とはスポーツクラブで何度も顔を合わせていて、お互いに顔は知っていました。
男性
うん、それで。
女性
でも会話はした事が無かったのですが、ある時に駅前の本屋でバッタリ会って、そこで初めて会話をしたら好きな作家が一緒という偶然が重なって意気投合して、後はあっという間に結婚に至りました。

職場の後輩女性が結婚する事になり、その経緯を先輩男性が訊いています。

意気投合の豆知識

「意気投合」とは結局のところ仲の良さや良い関係の事なので、そんな意味合いの四字熟語は「合縁奇縁」「以心伝心」「異体同心」「益者三友」「管鮑之交」「水魚之交」などとなります。これらは基本的には夫婦や恋人、友人や家族との良い関係であり現在も継続中となりますが、「落花流水」の様に良い関係の終わりを意味する言葉も僅かながらあります。

意気投合の難易度

「意気投合」は漢字検定8級から10級相当の文字組み合わせで、”意”と”投”は8級で小学校中学年レベル、”合”は9級、”気”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

意気投合のまとめ

「意気投合」は、互いの気持ちや感情がピッタリ合うという仲の良さや良い関係を意味する言葉で、初対面の仕事関係からスポーツや友達・恋愛などのプライベートまで幅広く使えます。一般的なのは、初めて会った相手なのにまるで昔からの知り合いの様に会話が盛り上がったり、妙な気を遣わずリラックスできる場合に親しみを込めて「意気投合」となります。

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