【雨奇晴好(うきせいこう)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

雨奇晴好(うきせいこう)

天気に関する言葉って、晴れを称賛する一方、雨を称賛するものって少ない気がしませんか? もちろん「恵みの雨」という言葉もありますが、比較すると晴れの方が多いと思います。しかし、晴れと雨の両方を称賛するものはどうでしょうか? さらに少ないと思いませんか? そんな言葉が今回の「雨奇晴好」です。それでは、解説をさせて頂きます。

雨奇晴好の意味

雨奇晴好」の意味は以下の通りです。
・雨でも晴れでも素晴らしい景色。雨と晴れどちらも美しい景色で趣がある。
・雨は優れた風景だが、晴れの景色もまた良い。
・晴れの日は美しいが、雨の日も趣があって美しい。
・逆さにした「晴好雨奇」も同義。
晴れが良く雨が悪い、またはその反対ではなく、晴れも雨も両方が素晴らしい天気と言い得ているのが「雨奇晴好」です。人生に起伏があるように、天気もその都度変化するが、それが晴れでも雨でも趣があって美しく、どちらも問題がないと説いてます。”雨”と”晴”はそれぞれ天気の「雨」と「晴」、”好”は「優れている」「良い」、”奇”は「普通と違って優れている」となります。

雨奇晴好の由来・出典

雨奇晴好」の由来は、中国北宋の政治家・蘇軾の読んだ詩「湖上に飲む初め晴れ後雨ふる」となります。

雨奇晴好の類義語・同義語

雨奇晴好」の類義語には、「山紫水明」「花鳥風月」などが挙げられます。この二つは厳密には天候ではなく、美しい自然を形容しているので完全なる類語とは言い難いです。

雨奇晴好の使い方・例文

例文1.父とドライブに出かけたが、その日は午後からあいにくの天気だった。しかし、二人には雨奇晴好となり良い思い出になった。
例文2.梅雨になり気分が滅入っていたら、母が雨奇晴好と思わないと人生損するよと忠告してきた。
例文3.周囲から雨男と呼ばれるので、今度は雨奇晴好の素晴らしさを教えてあげたいと思った。
例文4.昼間は雨だったがその後に晴れて美しい夕焼けを見れて、改めて雨奇晴好を体感したと思った。
例文5.天候に関係ない雨奇晴好と同じで、どんな時もあなたは美しいです。と名文句でプロポーズをする計画を立てている。
晴れと雨のどちらも良いとする「雨奇晴好」の例文となります。

雨奇晴好の会話例

男性
あー、今日も一日中雨だね。外回り行きたくないなー。
女性
梅雨ですからね。でも、雨も良くないですか?
男性
偶にの雨なら歓迎するけど。こうして降り続けるとねえ。
女性
私も以前はそうでしたけど、雨奇晴好を知ってからはどちらの天気も趣があるように思えて、晴れと雨の両方が好きになりました。

梅雨の長雨を嫌がる男性と、雨奇晴好でどちらも好きという女性の会話です。

雨奇晴好の豆知識

雨奇晴好」は晴れと雨の両方を良いとしますが、四字熟語の多くは晴れを称賛するものが多いです。代表としては「雨過天晴」「小春日和」「秋天一碧」「青天白日」などです。また、「青天霹靂」の様に晴れた青空から思いがけない出来事が起こるとするものもあります。

雨奇晴好の難易度

雨奇晴好」は漢字検定4級から10級相当の文字組み合わせで、中学校から小学校低学年レベルの四字熟語となります。

雨奇晴好のまとめ

雨奇晴好」は、雨と晴れの双方の天気を良しとする四字熟語です。晴れは美しいが、雨も趣があって良いとして、自然の景色としてどちらも素晴らしいと説いています。よって、四字熟語としては珍しい晴れと雨の双方を称賛する言葉となります。

雨奇晴好なので雨の日も憂鬱ではない
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