【烏兎怱怱(うとそうそう)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

烏兎怱怱(うとそうそう)

楽しいこと、熱中できることをしている時って、知らぬ間に何時間も経過していますよね。特に、新作のゲームが発売されて、意気揚々と電源をオンにしたけと思えば、次に時計を見た時には軽く3時間は経過していますよね。時の流れが早いことを表す言葉はいくつかあるのですが、今回は皆さんがあまり知らなさそうな四字熟語である、「烏兎怱怱」について詳しく解説していきたいと思います。

烏兎怱怱の意味

「烏兎怱怱」は、時間の経過が非常に早いことを意味します。言うまでもなく、時間はいつも同じスピードで流れています。この言葉はあくまでも「体感」の話をしており、楽しいことをしている時はすぐに時間が過ぎ、退屈な授業を受けている時はたった1時間であっても、3時間に感じます。そういったことを表現しているのがこの言葉です。

烏兎怱怱の由来・出典

古来より、太陽には鳥、月には兎が住んでいると言われています。そこから転じて、「烏兎」は「月日」を意味するようになりました。そこに「慌ただしい様子」を表す「怱怱」と言う言葉が合わさり、「月日(時間)が過ぎるのが非常に早い」と言う意味の、「烏兎怱怱」という言葉ができました。

烏兎怱怱の類義語・同義語

「烏兎怱怱」の類義語には、「光陰矢の如し」「月日に関守なし」「歳月人を待たず」「烏飛兎走」などが挙げられます。

烏兎怱怱の使い方・例文

例文1.人気のY先生の講義は毎回面白くて烏兎怱怱だ。
例文2.この会社には三十年近く務めてきたが、毎日が充実しておりまさに烏兎怱怱感がある。
例文3.数学の時間は烏兎怱怱とは真逆で、1時間が5時間分にも感じる。
例文4.小さな我が子の成長は毎日著しく、烏兎怱怱で毎日目が離せない。
例文5.彼はユーモアのセンスが素晴らしく、一度世間話を始めると烏兎怱怱のように時間が過ぎていく。
自分の興味のある授業内容かそうでないかによって、体感時間が何倍も違ってきますよね。

烏兎怱怱の会話例

男性
もう23時だよ!帰らないと!
女性
楽しいことをしてると時間の経過があっという間だね。
男性
ほんとに、まさに烏兎怱怱だよ。
女性
次に遊ぶまでの時間も、烏兎怱怱に流れてくれればいいんだけどね。

楽しくないことをしている時、病気のときなどは時間の経過がゆっくりに感じます。うつ病の人が1日がとてつもなく長く感じるというのは、やはりメンタルが体感時間に大きく影響を与えていることの証明ですね。

烏兎怱怱の豆知識

「烏兎怱怱」は英語で表すと「time flies」となります。時間が飛んでいったかのように早く過ぎるというところから来ている言葉です。

烏兎怱怱の難易度

「烏兎怱怱」は漢字検定二級以上の、少し難易度の高い四字熟語と言えます。

烏兎怱怱のまとめ

今回は、「時間の経過が非常に早く感じる」という意味の「烏兎怱怱」という言葉について解説しました。楽しい時は時間が早く過ぎるように感じ、退屈な時間は長く感じるということは、土日の二日間がやけに短く感じるのも理解できますね。平日の学校絵生活や、職場での生活での満足感が低くなればなるほど、ギャップが開いていってしまうんですね。そういった意味でも、自分の好きなことを仕事にしたり、好きなことを学校で学ぶことは非常に重要なことですね。

楽しい時間は烏兎怱怱である
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