【威風凛凛(いふうりんりん)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

威風凛凛(いふうりんりん)

臆病で小心者だと堂々としている人に憧れを抱きがちですよね。そんな貫禄たっぷりを意味する四字熟語が「威風凛凛」です。堂々としていると自信があり頼りにされますが、反対にびくびくしていると弱々しく相手にもされません。そんな社会構造が根強いので、男性だけでなく誰もが憧れる「威風凛凛」についての解説となります。

威風凛凛の意味

「威風凛凛」の意味は以下の通りです。
・威厳や貫禄がある。堂々としている。凛々しい。凛とした雰囲気がある。
・態度や雰囲気に威厳や貫禄があり立派。
・「威風凛々」も同義となる。
”威風”は「威厳・威勢がある」「威光が他に及ぶ」、”凛々”は「勇ましい」「凛々しい」「寒さが身に沁みる」となり、「威風凛凛」は上記の様な意味合いがあります。端的に言うなら、態度や容姿が立派に見えるという事でしょう。体全体がビシッとして背筋が伸び、口調もしっかりしている。弱々しさやおどおどしている様子が微塵もない、どこから見ても欠点がなくきちんとしている様となります。これも現代流に解釈すると、威厳や威勢があると少し威張っている感もあるので、逆に普通にきちんとしているのが凛々しいとも相まって「威風凛凛」と感じます。

威風凛凛の由来・出典

「威風凛凛」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、”威風”は鎌倉時代初期の軍記物語「曽我物語」、”凜凜”は平安時代前期の漢詩文集「菅家文草」にそれぞれ文言が残されています。

威風凛凛の類義語・同義語

「威風凛凛」の類義語には、「英姿颯爽」「威風堂々」などが挙げられます。

威風凛凛の使い方・例文

例文1.子供の頃は虚弱体質だったが空手道場に通うようになって、高校生になる頃には自信あふれる威風凛凛な様を身に付けた。
例文2.電車内では痴漢に間違われないよう威風凛凛としているが、内心は両手を上げているのが苦痛で仕方ない。
例文3.威風凛凛としているマザコン夫と虚弱体質だがギャンブル大好き妻の結婚生活は、誰もが長続きしないと予想したが、そんな外野の声をよそに二人仲良く生活している。
例文4.威風凛凛に憧れ、通信教育で体を鍛える事を始めた。
例文5.日頃大人しいのに、お酒を飲むとさらに気弱になる友人は、このまま一生威風凛凛とは無縁だろう。
「威風凛凛」に憧れるといった例文となります。

威風凛凛の会話例

男性
見て、この腕の筋肉。そしてビシッとした新品スーツ。
女性
どうしたんですか? 何かあったんですか?
男性
いや、上司や友人から頼りないと言われてきたから、ここらで本当は逞しいところを見せようと、イメチェンしたんだよ。
女性
威風凛凛に少し近付いたと思いますよ。

腕の筋肉やスーツを新しくして、堂々とした様を身に付けたと喜ぶ会話です。

威風凛凛の豆知識

堂々を表現する四字熟語は「威風凛凛」以外では、「威風堂々」「公明正大」「正々堂々」「雄気堂々」などでこれらは男らしい・落ち着きがある・立派・威厳がある等々の意味合いがあります。基本的には、漢詩を残した中国の偉人達は有名な思想家や政治家などで、彼らは堂々とした態度や威厳などを身に付けていたのは間違いないです。

威風凛凛の難易度

「威風凛凛」は漢字検定1級から9級相当の文字組み合わせで、”凛”は1級で大学一般レベル、”威”は4級で中学校レベル、”風”は9級で小学校低学年レベルのの四字熟語となります。

威風凛凛のまとめ

「威風凛凛」は、威厳や貫禄があるや堂々としているという意味の四字熟語です。平たく言うなら、男らしいや、逆に(きちんとした)普通に見えるとするのも、現代らしい「威風凛凛」に思えなくもないです。

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