【出処進退(しゅっしょしんたい)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

出処進退(しゅっしょしんたい)

皆さんは、何か地位だったり、役職だったりがありますか。仕事をしていれば、重要な立場になることもあるでしょうし、学校でもそれぞれの役割、いわゆる当番や係り、委員会などなにかしらの役に就くことはあると思います。役を最後までまっとうすることができればいいですが、問題が起きればそうもいかないこともあります。そんなときの役を続けるか退くのかの身の振り方を表す言葉として出処進退という四字熟語があります。今回は、そんな出処進退についてみていきます。

出処進退の意味

出処進退の意味は以下の通りです。
・官職から退くのかそれとも否かということ。
・職をやめるか続けるかの振る舞い。
出処進退は、政治などで使われることがあります。問題を起こした政治家などが責任を取るためにその地位から退くかそれとも否かの振る舞いを表すために使われるのです。

出処進退の由来・出典

出処進退は、中国の名文を集めた古文真宝にあるとされていて、その書物の中には出処進退という言葉が使われていたと言われています。出処進退の「出処」は、物事のでどころや官職につくことを意味しており、「進退」は官職をやめるか、続けるかということを意味しています。これらの言葉を組み合わせて出処進退という四字熟語が成り立っています。

出処進退の類義語・同義語

「出処進退」の類義語には、「進退去就」「進退出処」「去就進退」などが挙げられます。

出処進退の使い方・例文

例文1.その政治家は、自分の無責任な発言のせいで出処進退に追い込まれている。
例文2.何かを手に入れるためには、何かを失う必要がある。出処進退の決断は、まさに人生の岐路と言えるだろう。
例文3.せっかく重役についたというように今までの悪い行いがバレてしまい、出処進退を迫られる。
例文4.新しいことに挑戦するためには、いまの地位を捨てて一から物事を始めるので、出処進退の決断を下すことが必要である。
例文5.出処進退を迫られ、退くことになったら彼は今では、もうその地位に戻ることはできないだろう。
このように出処進退は、職から退くか否かの振る舞いを表すために使われることがわかります。

出処進退の会話例

男性
今少し悩んでいることがあってね。新しいことに挑戦したいと思っているんだけど、そうすると今の地位を退かなければならないんだよね。
女性
新しいことを始めようとするその心意気は素晴らしいわね。でも、出処進退の決断はしないといけないのは悩みどころね。
男性
うん。今の自分の地位に変わって役割をこなせる人が今いなくてね。それも悩んでいる一つの要因かな。
女性
それは大変ね。でも後悔のしない決断ができるといいわね。

これは、出処進退で悩んでいる男性の様子です。

出処進退の豆知識

出処進退は、政治家など地位のある人などに使われることがほとんどです。ニュースなどを見ていれば、出処進退という言葉を耳にすることもあると思います。出処進退という言葉を聞いたときは、意味を理解できるようにしていれば役に立つと思います。

出処進退の難易度

出処進退の漢字の難易度は、「出」は小学1年生程度、「処」は小学6年生程度、「進」は小学3年生程度、「退」は小学5年程度とどれも簡単な漢字で構成されています。

出処進退のまとめ

私たちが、生きていれば何かしら立場につくことがあると思います。つくことがあれば、当然、立場から退くこともあります。そんなときに、出処進退という言葉は使うことができます。是非、これを機に覚えて使いこなせるといいですね。

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