【一喜一憂(いっきいちゆう)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

一喜一憂(いっきいちゆう)

「一喜一憂」は、個人的にはお気に入りの四字熟語です。良い事や悪い事にいちいち喜んだり嘆いたりしないで、常に平常心で謙虚を保つといった際に「一喜一憂しない」と胸に刻んでいます。これは、投資本などメンタルを大事にする教えとして定番で、スポーツ選手なども実践している人が多い浮かれないコツの様なものです。それでは、「一喜一憂」について解説をさせて頂きます。

一喜一憂の意味

「一喜一憂」の意味は以下の通りです。
・状況や情勢に応じて喜んだり心配や不安になる。
・まわりの状況に振り回される。
・喜びや嬉しさと心配や落ち込みが交互にやってくるので、気持ちが落ち着かない喩え。
「一喜一憂」が多いのはある意味で小心者であり、その場の雰囲気に飲まれる人となります。感情が豊かでもあるので、少しの変化に喜んだり悲しんだり不安になるのです。そんな状況に陥りやすいのが、スポーツなどの勝負事で、応援している側が優勢だと喜びますが、少しでも分が悪くなると今度は途端に不安になるのです。これを踏まえて「一喜一憂する」や「一喜一憂しない」といった使い方が多くなります。”一喜”は「一つの喜び」、”一憂”は「一つの悲しみ」「一つの心配事」で、上記の様な意味合いです。

一喜一憂の由来・出典

「一喜一憂」の由来は、残念ながら不明です。中国発祥と推測できますが、それ以上は憶測の域を出ません。文献としては、江戸時代末期から明治時代に活躍したジャーナリスト・染崎延房の「近世紀聞」(1875年)に文言が残されています。

一喜一憂の類義語・同義語

「一喜一憂」の類義語には、「一顰一笑」「悲喜交交」などが挙げられます。

一喜一憂の使い方・例文

例文1.仕事からプライベートまで些細な事で一喜一憂しすぎで、気の休まる暇がない。
例文2.サッカーの試合観戦は、攻撃と守備が刻一刻と変化するので一喜一憂してばかりだ。
例文3.投資で勝つには、目先の利益や損失で一喜一憂しないで、長期的なスパンで判断する必要がある。
例文4.子供の頃は暗い性格だったが、大好きなアニメだけは一喜一憂して見入り、次回がどうなるかも大変気になっていた。
例文5.妻は些細な事で一喜一憂する性格なので、直してもらおうと占い師を勧めたら、そのまま宗教にハマって入信し今では地域ナンバーワンの勧誘員になってしまった。
「一喜一憂する」や「一喜一憂しない」といった例文となります。

一喜一憂の会話例

男性
やっと一ヵ月が経過して、今週末が給料日だね。長かったー。
女性
そうかー、今月は金曜日が給料日でしたね。
男性
そうそう。我々会社員は給料日の喜びの為に頑張っているからね。凄く嬉しいよ。
女性
あれ…、確か今週は土曜日も出社でしたよね。給料日と週末が重なって喜んだところで、落ち込みますね。まあ、一喜一憂しないで頑張りましょう。

週末の金曜日が給料日で喜んでいたら、翌日の土曜日も出社と知った男女の会話です。

一喜一憂の豆知識

「一喜一憂」や「悲喜交交」は喜んだり落ち込んだりと二つの感情なので、喜びだけとなるのは「有頂天外」「歓天喜地」「喜色満面」「恐悦至極」「狂喜乱舞」「欣喜雀躍」「大慶至極」で、落ち込みだけは「失望落胆」「青息吐息」「遺憾千万」「意気消沈」「疑心暗鬼」「残念無念」「小心翼翼」「切歯扼腕」「戦々恐々」となります。

一喜一憂の難易度

「一喜一憂」は漢字検定3級から10級相当の文字組み合わせで、”憂”は3級で中学校卒業レベル、残り二文字は小学校レベルの四字熟語となります。

一喜一憂のまとめ

「一喜一憂」は、状況に応じて喜んだり悲しんだり、また嬉しかったり落ち込んだりと、相反する感情が交互にやってきます。それだけ感情が豊かであったり、熱中している表れでもありますが、気持ちが落ち着かないのも事実です。喜びや悲しみを表現する四字熟語は大変多いですが、その中でも代表的な存在となるのが「一喜一憂」です。

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