【杯酒解怨(はいしゅかいえん)】の意味と例文と使い方

杯酒解怨(はいしゅかいえん)

酒は災いの元だと言われるように、お酒がらみの事件やトラブルは絶えませんが、そんな中でもやはりアルコールがコミュニケーションにおいて非常に役に立つことがあるのも事実です。普段は遠慮して言えないようなことでも、お酒を飲みながらだと本心から話せるということもあります。「杯酒解怨」という四字熟語も示す通り、お酒とうまく付き合うことは、人とうまく付き合うことにも繋がるのです。そこで今回は、「杯酒解怨」という言葉について詳しく解説していきたいと思います。

杯酒解怨の意味

「杯酒解怨」とは、恨みやわだかまりのある相手とも、お酒を酌み交わし本心から話すことによって、それまでの誤解が晴れて良い関係が築けるようになるという意味です。

杯酒解怨の由来・出典

出典;『新唐書』張延賞伝
この言葉は、「唐の時代の将軍である李晟と張延賞は非常に仲が悪かったが、酒を酌み交わしたことによってお互いのわだかまりが解けた」という故事からきています。

杯酒解怨の類義語・同義語

「杯酒解怨」の類語には「回心転意」や「呉越同舟」などが挙げられます。

杯酒解怨の使い方・例文

例文1.杯酒解怨と言うように、ただの飲み会でもたまには参加しているものだな
例文2.彼女は親戚の集まりで一言も発さず、杯酒解怨とはいかなかった。
例文3.彼の自分の非を認めない態度のせいで、杯酒解怨の作戦は失敗した。
例文4.共通の知り合いの結婚式が杯酒解怨となり、私はTさんと和解した。
例文5.昨日の飲み会が杯酒解怨となって、社内の雰囲気がが明るくなった。
お酒の席では杯酒解怨となる場合が多いですね。

杯酒解怨の会話例

男性
昨日の飲み会で去年ぶりにTさんと話したよ。
女性
ずっと仲が悪そうに見えてたけど、話してみてどうだった?
男性
思っていたより良いやつだったよ。
女性
ホラね。杯酒解怨になってよかったよ。

誤解が解けてよかったですね。

杯酒解怨の豆知識

2019年の調査では、20代の過半数の人が「飲みニケーション」は役に立つと考えているそうです。

杯酒解怨の難易度

「杯酒解怨」は、漢字検定二級以上の難しい四字熟語です。

杯酒解怨のまとめ

今回は、「わだかまりのある相手とも、お酒を酌み交わすことによって関係が修復できる」という意味の、「杯酒解怨」という四字熟語について解説しました。いまだに20代の中でも多くの方が「飲みニケーション」は大切だと考えているということに少し驚きました。しかし、世の中のおじさま達に伝えたいのは、若者はただお酒が飲みたいだけではなく、そこで「仕事以外の話」でコミュニケーションをとりたいということです。間違っても長ったらしい説教なんて始めないでくださいね。

杯酒解怨で飲み明かす仲間たち
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