【順風満帆(じゅんぷうまんぱん)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

順風満帆(じゅんぷうまんぱん)

仕事にプライベートと毎日が大変充実している時、学生なら学業にバイトや恋愛と何もかもが上手くいっている時、この様な場合は「順風満帆」な人生だと自画自賛したくなるものでしょう。この様に全てがスムーズに進み悩み事などが皆無な状態を「順風満帆」と表現します。それでは、実際には少数派であるだろう「順風満帆」の解説に入らせて頂きます。

順風満帆の意味

「順風満帆」の意味は以下の通りです。
・物事が全て順調。極めて快調に物事が進んでいる。
・船の帆が追い風を受けて順調に進む事から、転じて、物事が順調に進む喩え。
・諺「兎の登り坂」も同義。
「順風満帆」は海を航行する船の帆が追い風によって大きく膨らみ順調に進んでいる様から、人々の人生においても問題なく物事が進んでいる時に用いられる表現です。また、実際には何もかもが完璧でなくても、ある得意分野で実力を発揮している時に使われます。例えば、家柄は平均で成績も中の上だが部活動ではキャプテンとして皆をまとめているなら、当人が「順風満帆な人生」と表現するのはよくあるパターンです。逆に、現在は大成功を収めていても若い時は苦労の連続という際には、「順風満帆な人生ではなかった」と否定的な表現として用いる事が多くなります。”順風”は「追い風」「進行する方向に吹く風」、”満帆”は「帆をいっぱいに張る」「帆が風をいっぱいに受ける」となります。

順風満帆の由来・出典

「順風満帆」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、現在の東京新聞の前身である国民新聞社運動部の「日本野球史」(1929年)などに文言が残されています。

順風満帆の類義語・同義語

「順風満帆」の類義語には、「乗風破浪」「万事如意」などが挙げられます。

順風満帆の使い方・例文

例文1.平凡な毎日だがコロナ渦でも毎月給料がきちんと入り大きな不満もなく、我ながら順風満帆な人生だと思う。
例文2.人生に特別期待していなかったが、美しい妻と結ばれ子供も誕生し順風満帆な人生に様変わりし、最近は逆に怖くなるほどだ。
例文3.母は名家の出身で両親に大切に扱われ順風満帆に成長していったが、飲んだ暮れの父と出会ったのが運の尽きで不幸の世界に片足を突っ込んでしまった。
例文4.ギャンブル運だけは妙にある友人は、今日もどこかのパチンコホールで順風満帆に玉をじゃんじゃん出している事だろう。
例文5.順風満帆に生きてこれたが、右足を骨折してからはサッカー選手生命も終わり、全てが劇的に悪い方に進んでしまった。
「順風満帆」を良くも悪くも様々なケースに使った例文となります。

順風満帆の会話例

男性
結婚おめでとう!
女性
ありがとうございます。
男性
いやー本当に順風満帆な人生だね。このご時世に公務員の彼氏と結婚できるなんて。
女性
私の事より先輩も良い人と結婚して、早く順風満帆だと報告して下さい。

職場の同僚女性が結婚するとなり、男性が祝福しています。

順風満帆の豆知識

「順風満帆」は順調という意味ですが、先ほど類義語で紹介した以外にも「阿轆轆地」「一路順風」「円滑洒脱」「春風得意」など多数あります。また、「順風満帆」と同じくらい有名なのは「上昇気流」です。四字熟語以外では「サクサク」「スムーズ」「差し障りなく」「幸運」「トントン拍子」なども似たような意味合いとなります。

順風満帆の難易度

「順風満帆」は漢字検定3級から9級相当の文字組み合わせで、”帆”は3級で中学卒業レベル、”順”と”満”はどちらも7級で小学校中学年レベル、”風”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

順風満帆のまとめ

「順風満帆」は、人生における様々な事柄が順調に推移している際に用いられる四字熟語です。仕事や結婚生活など大勢が共有や共感し合える出来事が問題なく進んでいると、「順風満帆な人生」や「順風満帆な門出」といった感じで使われます。

順風満帆の航海
最新情報をチェックしよう!