【後生可畏(こうせいかい)】の意味と例文と使い方

後生可畏(こうせいかい)

「後生可畏」とは「将来無限の可能性を秘める若者を敬うべきという考え」です。若い人は才能が豊かで、特にスポーツなどは将来有望な選手が活躍をするとその競技は一気に盛り上がりますよね。未知なる可能性を秘めていると、これまでのファン以外も関心を持ち注目を集めるのです。

後生可畏の意味

「後生可畏」の意味は以下の通りです。
 ・若者は未熟だが可能性を秘めているので、決して侮らず畏敬する事。
 ・成長過程である若者を敬うべきという考え。
 ・「後生畏るべし」(こうせいおそるべし)と読む。
”後生”は「自分より後から生まれた者」「若者」、”可畏”は「畏ろしい」「敬う」で、若者を敬うのが「後生可畏」です。古代中国や儒教国家では年上を敬うのが一般的ですが、敢えて逆に年下を大切にして恐れ敬うべきとするのが「後生可畏」で、若者は将来に大きな可能性を秘めているので侮ってはいけないと説いています。

後生可畏の由来・出典

「後生可畏」の由来は古代中国の孔子の言葉をまとめた書物「論語」の「子罕」となります。

後生可畏の類義語・同義語

「後生可畏」の類義語には、「畏怖嫌厭」などが挙げられます。

後生可畏の使い方・例文

例文1.日本は少子高齢化なので、後生可畏の考えが本当に定着をするのは不可能だろう。
例文2.若いだけが売りのYouTuberが良い気になっているのを見ると、後生可畏を受け入れるのは難しいと感じる。
例文3.老いた政治家が日本の将来を憂えるが、それと後生可畏を実行するかは別問題というのが共通認識である。
例文4.スマホを日頃から触っていい気になる若者を見ていると、スマホを開発したのも儲けているのも中高年世代で後生可畏はあくまでも形だけであると教えたいがきっと理解されないだろう。
例文5.娘には後生可畏と将来の無限の可能性を説くが、赤の他人の若者には目の前から消えてくれといつも心中で思っている。
「後生可畏」を使った例文となります。

後生可畏の会話例

男性
そう言えば将棋得意なんだよね? 俺と勝負しない?
女性
いいけど、私強いわよ。子供の頃は将棋のプロになれるって言われたレベルよ。
男性
それは周囲の大人が気を遣って後生可畏に扱ってくれたからでしょう。
女性
そんなに言うなら何かを懸けましょう。明日から三日間のランチを負けた方がおごるってのはどう?

職場の同僚同士がランチを賭けて将棋勝負をしようとしています。

後生可畏の豆知識

「後生可畏」から”若者”に関する四字熟語は、元気で可愛らしい若者の喩え「紅顔可憐」、美味しいご馳走を食べる若者や裕福な家に生まれた若者「膏粱子弟」、寿命は老人や若者に関係なく誰が死ぬか分からない「老少不定」などがあります。

後生可畏の難易度

「後生可畏」は漢字検定2級から10級相当の文字組み合わせで、”畏”は2級で高校レベル、”可”は6級で小学校高学年レベル、”後”は9級、”生”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

後生可畏のまとめ

「後生可畏」は若者は未熟だが大きな可能性を秘めているとして、侮ったりしないで敬うべきであるという考えです。要するに若者を大切にする事であり、若者とは今は普通でも将来的に大化けをする可能性や才能を持ち合わせているのです。

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