【広大無辺(こうだいむへん)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

広大無辺(こうだいむへん)

「広大無辺」とは「限度がないぐらいとんでもなく広くて大きい」という意味です。地球や宇宙空間など無限の様に広いものだけでなく、明るい未来が待っているであろう若者の将来やその可能性など物事に対する前向きな扱いでも使われます。そんな「広大無辺」について、詳しく解説をさせて頂きます。

広大無辺の意味

「広大無辺」の意味は以下の通りです。
・果てしなく広く大きい。限りなく広々としている。
・広さや高さや大きさなどが限りない。
・程度や時間が無限の様に広い。
・「宏大無辺」「洪大無辺」とも書き同義。
”広大”は「広くて大きい」、”無辺”は「広々として果てしない」「限りのない」となり、どちらも「広い」という意味合いですが、それを合わせる事で限界がないや無限の様に広いという意味です。一見すると、途方もなく広い宇宙や大海原を連想しますが、他にも将来への可能性や大自然、或いは精神面や精神的自由という概念でも使われます。ですから例えば、実際に広い海を見つめて地平線が続く様から広大さを感じるのと、その際に社会などのしがらみも忘れたのなら精神的束縛からの解放や自由でも「広大無辺」となります。実際に文章などで使う際には、「広大無辺を感じる」「広大無辺で限界がない」「広大無辺の可能性」といった形があります。

広大無辺の由来・出典

「広大無辺」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、イエズス会が長崎で発行した「日葡辞書」(1603~1604年)等に文言が記されています。

広大無辺の類義語・同義語

「広大無辺」の類義語には、「広大無量」「空空漠漠」などが挙げられます。

広大無辺の使い方・例文

例文1.息子が生まれて初めて父親になり、子供の成長と可能性は広大無辺なんだと感じた。
例文2.人生に疲れて希望を失った時は、英気を養う為に広大無辺な大海原を眺めると少しだけ元気が出てくる。
例文3.政治家の特権階級を取り締まれない検察の無気力ぶりと、それに味を占めて延々と悪さを続ける議員の底知れぬ腹黒さは広大無辺に値すると思えてならない。
例文4.この国に蔓延する絶望感は今や広大無辺に膨れ上がり、上辺だけの評論家がどんなにお茶を濁しても隠す事は不可能だ。
例文5.苦難の末で難関大学に入学した時は、将来は広大無辺で頭の中は希望だらけだったが、それが暗黒色に変わり最早僅かな希望も持っていない。
「広大無辺」を前途洋々な未来、反対に未来を諦めた際の例文としたものです。

広大無辺の会話例

男性
一度は実現させたい夢って、何がある?
女性
私は絶対に宇宙旅行! スペースシャトルで地球がどんな色なのか見てみたい!
男性
子供みたいな夢だね! でも、宇宙は広大無辺だから、実現したら絶対に人生観が激変するよ!
女性
それはそうよ。あなたは、地下鉄の大江戸線で感激しているけど、そんなの比じゃないからね。

将来の夢として宇宙旅行の実現を願っている彼女とその彼氏の会話です。

広大無辺の豆知識

「広大無辺」の”広大”に関する四字熟語は、見晴らしが良い「一望千里」、宇宙に比べて人間はとても小さい「滄海一粟 」、広大無辺な仏の慈悲の「大慈大悲」、仏教用語で全宇宙の「大千世界」、弁論や文章は広大だが実用性はない「談天雕竜」などがあります。”無辺”に関するのは、限りなく広々として程度や数量が計り知れない「無量無辺」となります。

広大無辺の難易度

「広大無辺」は漢字検定7級から10級相当の文字組み合わせで、”無”と”辺”は7級で小学校中学年レベル、”広”は9級、”大”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

広大無辺のまとめ

「広大無辺」は、限界が無い様にどこまでも広く続き大きい事です。大海原や大宇宙などの表現として使われますが、他にも精神的な自由や未来への可能性といった使われ方もされます。広大な海や宇宙は際限がないほど巨大なので、そこから人間の将来や未来に限界はないと個人的には感じ取っています。

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