【千古不磨(せんこふま)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

 

千古不磨(せんこふま)

「千古不磨」は”永遠”を意味する四字熟語の一つです。「千秋万古」などと同じような意味合いですが、文化などの伝統や芸術に対して用いるのが大きな違いとなります。逆に言うと、永遠や永久を意味する言葉は数多いですが、その中でも特殊な言葉となるのが「千古不磨」と覚えておきましょう。それでは詳しい解説となります。

千古不磨の意味

「千古不磨」の意味は以下の通りです。
・優れた伝統や芸術や技術などは永遠に伝わり続ける事。
・(文化や芸術は)はるか昔から何も変わらない。いつまでも受け継がれる。
少し理解し辛い点もありますが、要約すると文化や芸術や技術などは人から人へ受け継がれるので、永遠に生き続けると説いています。どんなに時代が変化しても、昔から変わらないものがあり、それが文化や芸術であるという事です。”千古”は「大昔」「永遠」「永久」、”不磨”は「すり減っても無くならない」という意味で、合わせると上記の様になります。

千古不磨の由来・出典

「千古不磨」の由来は、1600年代に活躍した中国の文学者・劇作家の李漁の著書「閑情偶寄」とされます。劇作家という背景があるので、「千古不磨」は文化や芸術的な側面が強い四字熟語となります。

千古不磨の類義語・同義語

「千古不磨」の類義語には、「永久不変」「千秋万古」「万古不易」などが挙げられます。

千古不磨の使い方・例文

例文1.普遍的な音楽であるクラシックは、令和だけでなく次の元号になっても千古不磨となって多くの人々の癒しとなって聴き継がれていく。
例文2.母の手料理を再現した妻に習い、今度は娘がこの味を守り千古不磨となってまた次の世代に受け継がれていく。
例文3.歌舞伎や落語を観覧すると、文化や芸術とは千古不磨なんだと激しく実感する。
例文4.サッカーの様な古い歴史があるスポーツは、千古不磨の精神を全世界の選手が共有している。
例文5.大工職人の巧みな技術は、どんなに効率化を求められても、千古不磨であるのに違いはない。
伝統的な文化はいきつでけて欲しいものですね。

千古不磨の会話例

男性
良い物は失われない世の中であって欲しいですよね。環境破壊などで自然が失われ、これで文化や芸術も消えるのは寂しいよね。
女性
分かるけど、仕方がない側面もあるよね。時代変化には対応しないと。
男性
でも、クラシックや歌舞伎などは千古不磨となって社会に根付いていますよね。
女性
その通りだけど、それ以外の文化や芸術などが残るとは言えないよね。有名なのは残るけど、淘汰されるのも多いよね。

伝統もニーズに合った形に変化する必要がありそうですね。

千古不磨の豆知識

「千古不磨」は、スマホアプリに熱心な若い人の間では割と有名なようです。それは、戦国時代を題材としたバトルゲーム「戦国炎舞 -KIZNA-」では、特殊能力の名称として「千古不磨」が使用されているからです。このゲームは他にも有名な四字熟語をいくつも使い、楽しみながら知らずに覚えられる特徴があります。

千古不磨の難易度

「千古不磨」は漢字検定準2級から10級相当で構成されている四字熟語です。”磨”だけ高校レベルで、他は小学校低学年レベルとなります。

千古不磨のまとめ

「千古不磨」は、文化や芸術、或いは伝統や技術などは永遠に伝わり続け途絶える事はないという意味です。永遠や永久を説く四字熟語ですが、由来である中国の李漁が劇作家だったので、文化などを強調する際に今では用いられています。

伝統を千古不磨にするために伝承する
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