琴瑟相和(きんしつそうわ)
「琴瑟相和」とは「二つの琴の音色が調和されている事から夫婦仲が良い喩え」です。結婚への関心が薄れているや少子化が問題視されていますが、それでも結婚をしたいと考えている人は依然として多いですよね。夫婦の仲が良いと赤の他人からしても微笑ましく、憧れを抱いてしまうものです。
琴瑟相和の意味
「琴瑟相和」の意味は以下の通りです。
・小さな琴と大きな琴の音が調和する事から、夫婦仲が良い喩え。
・夫婦仲が非常に仲睦まじい。人と人の仲が良い。
・「きんしつあいわす」とも読む。
・諺「琴瑟相和す」(きんしつあいわす)、「琴瑟調和」も同義。
”琴”は「小型の琴」、”瑟”は「大型の琴」、”相和”は「仲が良い」「互いに親しむ」「互いに交じりあう」で、大小の琴が調和良く音を奏でる事からとても夫婦仲が良い喩えが「琴瑟相和」です。夫婦だけでなく普通の人同士の仲が良い時も使いますが、一般的には夫婦で使うのが多くなります。
琴瑟相和の由来・出典
「琴瑟相和」の由来は中国最古の詩集「詩経」の「小雅・常棣」となります。
琴瑟相和の類義語・同義語
「琴瑟相和」の類義語には、「鴛鴦之契」「関雎之化」「比翼連理」などが挙げられます。
琴瑟相和の使い方・例文
例文1.今は独身だが、未来の結婚相手とは生涯に渡り琴瑟相和となるのを誓い、その為には部屋中の美少女フィギュアを処分しなければならず一体どうするべきか。
例文2.両親は琴瑟相和だと何の疑いもなく思っていたが、自分の大学入試の合格発表の日に離婚をして1人で虚しくお祝いをした。
例文3.カルトを信仰する議員も問題ありだが、その政治家の妻も相当な曲者で、選挙が近付けば琴瑟相和をアピールして票集めに結びつける傲慢さが顔に滲み出ている。
例文4.若い時は琴瑟相和だが、年を取れば永遠の敵のように互いに嫌悪するのが有るべき形での自然な姿だ。
例文5.アイドルやアニメ好きはどんなに愛情を注いでも琴瑟相和とは成れないと知っていて、それだけ無償の愛を提供し続けるのは洗脳や現実逃避みたいなものだ。
「琴瑟相和」を使った例文となります。
琴瑟相和の会話例
先行きが思いやられる恋人同士の会話となります。
琴瑟相和の豆知識
「琴瑟相和」から”夫婦”に関する四字熟語は、夫婦が仲睦まじく添い遂げる「偕老同穴」、夫婦仲が良く家庭が治まる「関雎之化」、夫が夫婦間を支配する「亭主関白」などがあります。
琴瑟相和の難易度
「琴瑟相和」は漢字検定1級から8級相当の文字組み合わせで、”瑟”は1級で大学一般レベル、”琴”は準2級で高校レベル、”相”と”和”8級で小学校中学年レベルの四字熟語となります。
琴瑟相和のまとめ
「琴瑟相和」は大小の琴の調和が取れて良い音色を奏でる事から、夫婦仲が睦まじい喩えです。夫婦仲を表す四字熟語は多数存在しますが、その中でも楽器演奏に喩えて良い夫婦を表現しているので本当にバランスが取れていると察する事が出来ます。