【震天動地(しんてんどうち)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

震天動地(しんてんどうち)

「震天動地」とは「大事件や大異変など天地を震動させるほどの大騒動の事」です。昭和を振り返っても、田中角栄元首相らが逮捕されたロッキード事件、東京府中の3億円事件などは誰もが納得の大事件で、世の中が大混乱に陥ったので「震天動地」です。また、単純に騒がしいだけでも使うので所謂落差が激しい言葉だと個人的には感じています。そんな「震天動地」についての解説となります。

震天動地の意味

「震天動地」の意味は以下の通りです。
・驚くべき大事件や大異変が起こる事。
・天地を震動させる事。また、そこから激しい大音響や人が驚く大騒動など。
・騒動や出来事や音響などが盛んで、大事件や大異変、大音量や大騒動など。
・「天を震わし、地を動かす」と読む。
”震天”は「天を動かすほど勢いが盛ん」「音の響きの甚だしさ」、”動地”は「大地を動かす」「世間を騒がす」となり、大事件や大異変など大騒動から音が煩い大音響などの意味となります。従って、先ほども触れましたが、国中を震撼させたロッキード事件や3億円事件、最近ではオウム真理教・地下鉄サリン事件、東日本大震災、コロナ渦騒動などが「震天動地」に該当します。よって、世間が驚くというより言葉を失うほどの衝撃めいたもので使う傾向ですが、悪い出来事ばかりでなく、五輪で金メダルを獲得する、サッカーの日本代表がW杯出場を決定、渋谷のハロウィン騒動などでも「震天動地」と表現します。さらに、単純に騒音や騒動でも使うので、例えばアパートの騒音問題、子供部屋から音楽が大音量で漏れてくるなどの迷惑行為でも使われます。これらから、実際の使い方は「震天動地の大事件」「震天動地の大騒ぎ」「震天動地の大偉業」といった風になります。

震天動地の由来・出典

「震天動地」の由来は、中国南北朝時代の地理書「水経注」の「河水」となります。

震天動地の類義語・同義語

「震天動地」の類義語には、「撼天動地」「驚天動地」などが挙げられます。

震天動地の使い方・例文

例文1.東京五輪がコロナで中止になったのは震天動地な出来事として後世に語り継がれるが、まさか2年連続で中止になるとは誰も想像できなかった

例文2.昔は金曜や土曜の夜は、暴走族が爆音を立てて道路を走り回り震天動地な大迷惑を周辺にかけていた。
例文3.投資家にはリーマンショックは震天動地な大衝撃で、一夜にして大金を失った人々が世界中に溢れた。
例文4.若い時からまったくモテなかったので結婚しただでも自分としては驚きだが、さらに我が子が誕生したのは人生観を変える震天動地な大事件だった。
例文5.誰もがマスクをして、外出は自粛要請、居酒屋は時間短縮営業が要求される世の中になるとは、震天動地以外のなにものでもない。
コロナやリーマンショックで「震天動地」を使った例文です。

震天動地の会話例

男性
どうしたの? そんなに焦った感じで!
女性
実は昨日作成したファイルがどこにもないんです! きちんと保存しておいたのに…。
男性
もしかしたら、共有フォルダーで保存されているんじゃない?
女性
本当ですか? ちょっと調べてみます。…良かったー、ありました。一時は震天動地になるほど頭が真っ白になりました。

職場にて、大事なファイルを無くして焦る同僚女性に男性が助言をする会話です。

震天動地の豆知識

「震天動地」は”事件”に関する四字熟語なので同様なものは、事件や物事が解決する「一件落着」、物事の始めから最後までの事情「一部始終」、事件事故がなく穏やかな「安穏無事」、事件などの真実を追求する「真相究明」、時代遅れや混同している「時代錯誤」などがあります。

震天動地の難易度

「震天動地」は漢字検定4級から10級相当の文字組み合わせで、”震”は4級で中学レベル、”動”は8級で小学校中学年レベル、”地”は9級、”天”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

震天動地のまとめ

「震天動地」は、世の中を震撼させた大事件やスポーツなどの偉業、さらには騒音などの近所トラブルでも使う驚くべき大事件や大異変という意味合いの四字熟語です。まるで天地を震動させる程で、人々が良い事や悪い事で驚き騒ぐ様となっています。

今回の契約が決まれば、世界を震天動地させるほどのものだ
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