【不易流行(ふえきりゅうこう)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

不易流行(ふえきりゅうこう)

最近では、物や働き方の変化が早くついていけない人もいます。特にIT系の会社を筆頭に働き方はみるみる変わり、今まではスーツで通勤が一般的だったものが、私服で通勤したりします。
そのような社会が変わりゆく事を表現した四字熟語「不易流行」について紹介したいと思います。

不易流行の意味

「不易流行」とは、「永遠に変わらないことや物を忘れず、新しい事や物の変化を同時に取り入れていく」という意味です。会社で言えば、「創業から変わらない会社理念と現代に合わせていく会社方針」のようなものです。

不易流行の由来・出典

「不易流行」は、江戸中期の俳人として有名な松尾芭蕉の「去来抄(きょらいしょう)」の中にある俳諧理念から来ていると言われています。松尾芭蕉は「いつの時代にも共通する、思考や考え方があるが、それとは逆に時代によって新しく生まれ変わっていく物事の価値がある」という事を伝え、表現したのが「不易流行」です。
「不易」と「流行」とは全く関係なく、対象的な言葉だと思いますが、この対象的な2つの事を合わせるのは、さすが松尾芭蕉と言えるのではないでしょうか。

不易流行の類義語・同義語

「不易流行」の類義語として、「千古不易」「万代不易」などが挙げられます。

不易流行の使い方・例文

例文1.携帯は独自の進化をとげ、不易流行によって発展した。
例文2.会社とは不易流行で発展する。
例文3.不易流行の気持ちをもって、明日から新しいチャレンジだ。
例文4.不易流行を取り入れることで、スポーツ界も発展してきた。
例文5.先祖代々「不易流行」が家訓になっている。
日本の伝統工芸の多くも不易流行が重要となっていく事でしょう。

不易流行の会話例

男性
この前のプレゼンで、新しいビジネスプランを発表したら、却下された。
女性
そのプラン見せて!もしかするとサポートできるかも。
男性
全然いいよ!どうしたらいい?
女性
すごくいいビジネスプランじゃない!でも、革命的過ぎて、会社の理念に沿わないってことだね。もっと不易流行的に、捉えるといいかも。

残すべきとこらは残しつつ、自分のアイデアなどを注ぎ込んでいでれば良いですね。

不易流行の豆知識

松尾芭蕉は、「不易流行」を使って、俳諧における「不易」と「流行」の美しさは、どちらも元は同じである。と伝えたかったと言われています。

不易流行の難易度

「不易流行」は触れる機会が多い言葉が使われ、馴染みやすさから、一般的には漢字検定5級レベルの四字熟語です。

不易流行のまとめ

「不易流行」は今の現代の社会においても、とても大切な言葉だと思います。特にビジネス世界は変化が激しく大変だと思いますが、「不易流行」の言葉を思いだし行動してみてはいかがでしょうか?

不易流行を訴える女性
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