【一攫千金(いっかくせんきん)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

一攫千金(いっかくせんきん)

「一攫千金」はアメリカンドリームを連想させませんか? もちろん、本来の意味とはややかけ離れていますが、大金を得る喜びを成功と称するなら、同じようなものです。実際は「宝くじ」や「あぶく銭」、「遺産相続」や「新規公開株」などが近い感覚ですが、どちらにしろ普通の市民にとっては現実離れしたもので、だからこそ夢見てしまうのです。では、そんな「一攫千金」についての解説となります。

一攫千金の意味

「一攫千金」の意味は以下の通りです。
・一度に大金を得る。一度の仕事で楽に大金を得る。
・苦労なしで巨額の利益を得る。たやすく儲ける。楽して大金を稼ぐ。
・「一獲千金」も同義となる。
微妙にニュアンスが異なりますが、楽して大金を得るのが「一攫千金」です。元々は一掴みで大金を手にした事で、それが時代に応じて少しずつ変化したと推測できます。それでも、大きな意味としてはブレがなく、本来は大金を稼ぐのは苦労の連続だがそんな面倒がなく、一度の仕事で大金や巨額を手にした事です。近年で最も当て嵌まるのは、仮想通貨バブルやマスク転売などが、まさに巷で大勢が驚喜した「一攫千金」な出来事だったと思います。”一攫”は「一掴み」「片手で一度に掴む」「僅かな量」、”千金”は「千枚の黄金」「大金」「千両」となります。

一攫千金の由来・出典

「一攫千金」の由来は、残念ながら不明です。中国発祥であると推測できますが、それ以上の詳細は不明です。文献としては、明治時代に活躍した劇作家・坪内逍遥の「内地雑居未来之夢」(1886年)に文言が残されています。

一攫千金の類義語・同義語

「一攫千金」の類義語には、「一攫万金」「一夜大尽」などが挙げられます。

一攫千金の使い方・例文

例文1.10年前にボロ株を購入しその後放っておいたら、何十倍にも株価が上昇し一攫千金が見事に成功した。
例文2.退職金に給料にボーナスとその月は、一攫千金と呼べる額が振り込まれていて、残高確認をした時に腰を抜かしそうになった。
例文3.一攫千金を夢見て居酒屋経営に乗り出したが、残ったのは借金と離婚した妻への慰謝料だけだ。
例文4.なぜネットが普及する前に、IT関連企業に投資をして一攫千金を狙わなかったのか…、悔やんでも悔やみきれない。
例文5.祖父が亡くなり遺産相続で一攫千金を夢見たら、あまりにも少額しか相続できず思わず笑ってしまった。
「一攫千金」を夢見た失敗や成功の例文となります。

一攫千金の会話例

男性
ところで、仮想通貨って今はどうなっているんだろうね?
女性
確か、日本では撤退する業者が多いんですよね。でも、ビットコインは少しずつ回復傾向ですよ!
男性
ビットコインやっぱりそうなのかー。高値で買って、底値付近で売却した俺は大バカだね。
女性
投資は一攫千金を狙おうとしたら、大損しますよ。

かつて仮想通貨のビットコイン取引で一攫千金を狙おうとして失敗した会社員男性が、同僚女性に愚痴をこぼしています。

一攫千金の豆知識

「一攫千金」は大金獲得である種の成功なので、同様の意味とするのは「磨杵作針」「山溜穿石」「磨杵作針」「桃三李四」「転敗為功」「雌伏雄飛」「跛鼈千里」などがあります。また、大金や利益を不要とするものは「潁水隠士」「雲心月性」「鬱肉漏脯」「先義後利」「無私無偏」です。

一攫千金の難易度

「一攫千金」は漢字検定1級から10級相当の文字組み合わせで、”攫”は1級で大学一般レベル、残り三文字は小学校低学年レベルの四字熟語となります。

一攫千金のまとめ

「一攫千金」は、一度や一回の仕事で大金を得るなど、楽して大金を稼ぐという意味があります。そこから、苦労なしで大金を手にすると「一攫千金」と表現します。実際に働く場合から、ギャンブルや宝くじなど思わぬ大金となる臨時収入は様々で、また大金の定義は個人の懐事情にも反映されるので、実際には少額でも本人が納得なら「一攫千金」となります。

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