禍福無門(かふくむもん)
生きていく環境というものを選ぶことができれば自分の身に起きることは、自分の行動によるものが大きいです。人は環境の影響を大きく受けるので、環境によってはできないことやどうしようもないことがあります。しかし、選択する権利があれば、自分の道を決断することができます。だからこそ災いや福というのは自分の行動の結果によって招かれることと考える人もいて、そういった考えを禍福無門という四字熟語で表すことがあります。今回は、そんな禍福無門という言葉について使い方を見ていきたいと思います。
禍福無門の意味
禍福無門の意味は以下の通りです。
・災いや福は自分の行いに起因するということ。
・幸せを掴み取るのに決まった方法はないということ。
禍福無門は、災いや福は自分の言動が招くことを表すことができる四字熟語です。自分の今ある現状は、自分の行動の結果によるものだと言い表す際に使うことのできる四字熟語です。覚えておけるといいと思います。
禍福無門の由来・出典
禍福無門の「禍福」はその名の通りわざわいとしあわせのことを表しており、「無門」もその名の通り門がないことを表しています。これらの言葉を組み合わせて禍福無門という四字熟語が成り立っています。
禍福無門の類義語・同義語
「禍福無門」の類義語には、「禍福同門」「福善禍淫」「自業自得」などが挙げられます。
禍福無門の使い方・例文
例文1.その結果は自らの行いによるものだ。まさに禍福無門とはこのことである。
例文2.幸せを掴みたいのなら禍福無門という言葉があるように行動する。
例文3.日々の練習の結果によって見事コンクールで優秀賞を獲得することができた。禍福無門とはこのことだ。
例文4.禍福無門、将来を決めるのは自分の行動次第である。
例文5.禍福無門、今の現状はこれまでの自分のしてきたことの積み重ねによって成り立っている。
このように禍福無門は、災いや福は自分の行いに起因するということを一言で表すことができます。
禍福無門の会話例
これは、幸せや福を招くのは自分の行いであるということについて話している様子です。
禍福無門の豆知識
禍福無門の無門というのは、仏道、真理の世界、悟りの世界に到るには、決まった入り方はないことを意味しているとも言われています。そこから転じて、自分の行い次第であるという意味として使われるようになったと考えられています。
禍福無門の難易度
禍福無門の漢字の難易度は、「禍」は漢検準2級程度、「福」は小学3年生程度、「無」は小学4年生程度、「門」は小学2年生程度です。
禍福無門のまとめ
禍福無門という言葉からもわかるように将来は自分の日々の行動や選択によって変わってきます。もちろん、隔靴掻痒というような自分の力ではどうしようもできない歯痒いこともあると思います。なので、どんなに達成困難な目標や目的があったとしても禍福無門という言葉を忘れずに物事に取り組めるといいと思います。