【枝葉末節(しようまっせつ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

枝葉末節(しようまっせつ)

仕事や学校生活、或いは他の事でも良いですが、ある程度の人生経験を積んでいくと途中で自分は中心人物ではないと自覚する時がくるものです。そんな経験はないと断言できる人もいるでしょうが、それは圧倒的な少数派で大抵は多かれ少なかれ、歯車の一つとして脇道を歩くような人生となるのです。「枝葉末節」はある種のそんな感じの言葉で、少々重苦しさがあります。それでは実際の意味などを解説させて頂きます。

枝葉末節の意味

「枝葉末節」の意味は以下の通りです。
・重要ではない些細な事。中心から外れた事。主要ではない。細かな部分。
・物事の本質から外れた些細な点。本質ではない細々としたところ。
・どうでも良い。なくても困らない。
「枝葉末節」とは、”枝葉”が「枝と葉っぱ」「本質から離れた重要ではない部分」「主要ではない」、”末節”は「物事の本質ではない」「些細な事」となり、似た意味を繰り返して強調し上記の様な意味合いです。要するに、細かなどうでも良い事で、無くてもまったく問題なしとなります。居ても居なくてもどっちでも良い、存在感がない、意味がないといった感じです。一方で、「神は細部に宿る」という芸術や投資分野での有名な言葉のように、些細な事を大切にする時は「枝葉末節に拘る」となります。

枝葉末節の由来・出典

「枝葉末節」の由来は、残念ながら不明です。中国発祥と推測できますが、始まりや経緯などの詳細は分かりません。文献としては、フランス文学者・河盛好蔵の「翻訳論」(1941年)などに文言が残されています。

枝葉末節の類義語・同義語

「枝葉末節」の類義語には、「枝葉末端」「朝三暮四」などが挙げられます。

枝葉末節の使い方・例文

例文1.課長は仕事に対してストイックで、枝葉末節を特に大事にするので部下としては毎日が息が詰まる。
例文2.国会議員の答弁ほど、本来は枝葉末節となる部分をいかにも要点のように語るのも珍しいし滑稽である。
例文3.私の仕事などは、枝葉末節な事の繰り返しで誰でもすぐに覚えられる。
例文4.料理作りが得意な姉に秘訣を聞いたら、枝葉末節なレシピ部分にこそ拘ると教えてくれた。
例文5.自分自身の人生では誰もが主役なはずなのに、いつからか枝葉末節に追い払われ、気が付いたら全て乗っ取られた気がするのは私だけではないはずだ。
仕事や国会議員、料理作りなどの文章に「枝葉末節」を取り入れた例文となります。

枝葉末節の会話例

男性
また、仕事のミスしたよ。課長からお説教で凹んだなー。
女性
何を言われたんですか?
男性
俺の仕事っぷりは、余計な事に時間を取られて、枝葉末節と大事な事の区別が出来ていないとね。
女性
手厳しいですけど、二度と注意されないように一緒に頑張っていきましょう。

仕事でミスをした男性が上司から説教を受け、その内容を同僚女性に愚痴を零すという会話です。

枝葉末節の豆知識

「枝葉末節に囚われる」は「大局観がない」「木を見て森を見ない」「取るに足らない」「重箱の隅をつつく」とも言い換えられ、「枝葉末節の事柄」は「取るに足らない」「末梢的な」「退屈な」といった意味合いです。同じ「枝葉末節」でもその後の言葉で微妙に解釈が違ってきます。

枝葉末節の難易度

「枝葉末節」は漢字検定6級から8級相当の文字組み合わせで、”枝”は6級で小学校高学年レベル、”末”と”節”は7級で小学校中学年レベル、”葉”は8級で同じく小学校中学年レベルの四字熟語となります。

枝葉末節のまとめ

「枝葉末節」は、”枝葉”と”末節”という本質ではない、些細なといった同じ様な意味の言葉を繰り返して、物事の本質から外れた些細な点となります。また、反対の意味となる些細な点を重要視する場合には「枝葉末節に拘る」となります。

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