【刻苦精進(こっくしょうじん)】の意味と例文と使い方

刻苦精進(こっくしょうじん)

努力を意味する”刻苦”が含まれる四字熟語は大変数が多く、その一つが今回の「刻苦精進」です。個人的には刻苦の後に”精進”となるので、より一層の努力を求める言葉に感じるのですが、皆さんはどうでしょうか?

刻苦精進の意味

「刻苦精進」の意味は以下の通りです。
・心身を苦しめるほど非常に努力をする。
・苦労するほど仕事や勉学に励む。
仕事や学業に専念して大変努力する、時には自身を傷付けるほど努力をする、という類の意味の言葉が「刻々精進」です。”刻苦”は「心身を苦しめ励み務める」「苦労する」、”精進”は「一生懸命に努力する」だが、宗教用語として「雑念を捨て修行に専念する」「身を清める」「精神を集中させる」という意味も含んでいます。これらから、「刻苦精進」と似た言葉で同義扱いの「刻苦精励」や「刻苦勉励」よりも、努力を強調していると感じられます。しかし、意味としてはどれも似たり寄ったりなので、後は使い手の判断次第と言えなくもないです。

刻苦精進の由来・出典

「刻苦精進」の由来など詳細は、残念ながら判明していません。文献としては、”刻苦”は古代中国の漢詩「空華集」、”精進”は平安時代の女流日記で藤原道綱母による「蜻蛉日記」などで文言を見掛けられます。

刻苦精進の類義語・同義語

「刻苦精進」の類義語には、「粒粒辛苦」「刻苦精励」などが挙げられます。

刻苦精進の使い方・例文

例文1.我が家は代々受け継ぐ大地主だが、父は酔うと、先祖が刻苦精進したお陰で悠々自適に暮らせると感謝を口にする。
例文2.刻苦精進を自ら率先して受け入れる器量がないと、将来は成功者になれない。
例文3.朝練に授業、その後は再び部活と毎日が刻苦精進の連続だが、充実感で一杯で疲れ知らずだ。
例文4.刻苦精進な日々を懐かしむ、超大物や大金持ち達に仲間として近付きたいものだ。
例文5.スピーチ内容に悩む友人に、刻苦精進や刻苦勉励を使うべきと助言した。
刻苦精進していれば夢が叶う確率は上がりそうですね。

刻苦精進の会話例

男性
今日もやっと仕事が終わったよー。これから飲みか、それとも遊びにいかない?
女性
ごめんなさい。今からバイトなんです。
男性
えー、まだ働くの。
女性
生活が苦しいから、刻苦精進で頑張るしかないんですよ。

刻苦精進して頑張る人は素晴らしいですね。

刻苦精進の豆知識

四字熟語の大半は中国発祥だが、今回の「刻苦精進」は該当しないという説があり、信ぴょう性が高いです。根拠として”精進”が中国では使用されず、日本でのみ普及しているからとされます。また、同様に「刻苦勉励」も中国ではなく、日本発祥とされています。

刻苦精進の難易度

「刻苦精進」は漢字検定5級相当で、小学校卒業レベルの容易な四字熟語となります。

刻苦精進のまとめ

「刻苦精進」は、非常に努力をする、仕事や勉学に励むという意味の四字熟語です。苦しくても努力をするべきと説いているので、日本ではスピーチや座右の銘などで使用される事が多い事でも知られています。

刻苦精進な努力を重ねる
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